顎関節滑膜表層細胞の発生と分布、およびその機能について

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顎関節滑膜表層細胞の発生と分布、およびその機能について

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
清島 保(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
滑膜表層細胞の発生機序を明らかにするため、ラット関節円板形成期における滑膜組織と顎関節の神経分布との関係について検索を行い、以下の研究実績が得られた。表層細胞の発生と分布の検索には連続1μm切片を行い、また神経分布については、神経トータルマーカーであるProtein Gene Product 9.5(PGP)、知覚神経に含まれるカルシトニン遺伝子関連ペプタイド(CGRP)とサブスタンスP(SP)、そして交感神経節ニューロンに含まれるニューロペプタイドY(NPY)の各抗体を用い、免疫組織科学的手法により比較検討した。結果は次の通りであった。 1)0日齢ではすでに上関節腔の出現があるものの、滑膜表層細胞は認められなかった。PGP、CGRPおよびSP陽性神経は関節円板前方の辺縁付着部に見られ、NPY陽性神経は関節包内血管に認められた。 2)3-6日齢で下関節腔の形成が始まり、6日齢において滑膜表層細胞が前方部上関節腔側に出現し、後方滑膜ヒダでは7日齢頃に確認された。表層細胞出現前にNPY以外の陽性神経は円板前方の辺縁部には3日齢で、後方は6日齢で関節腔に近接して分布していた。NPY陽性神経は遅れて、6日齢より円板辺縁付着部に血管と共に進入していた。 3)7-10日齢で切歯の咬合が開始し、上下関節腔の完成、円板辺縁部では密な神経網の形成がみられた。表層細胞は徐々に増加し、15日齢前後にその配列の完成がみられた。 18-24日齢で第一臼歯間の咬合が開始し、神経の分布様式は以前報告した成獣ラットのものとほぼ一致した。NPY陽性神経は18日齢で滑膜表層直下の血管に多く分布し、その一部は滑膜表層内にも認められた。 以上より、顎関節においては知覚神経系の交感神経系より早期発生が示唆された。さらに、滑膜の完成前における神経の存在は、滑膜組織の発生や成熟への影響が考えられる。 続きを見る
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