消化器癌におけるプロサイモシンとc-mycmRNAレベルでの発現とその意義

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

消化器癌におけるプロサイモシンとc-mycmRNAレベルでの発現とその意義

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渋田 健二(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
c-mycやprothymosin-α(PTα)は細胞周期に関与する遺伝子があるが、これらの遺伝子の消化器癌の発生や進展への関与について解析した報告は少ない。そこで私は胃癌を対象にしてRT-PCR法を使って癌部と健常胃粘膜におけるnmRNA発現量を定量的に評価し、両遺伝子の細胞増殖への関与について研究した。胃癌切除60例を対象として、腫瘍(T)および正常組織(N)よりRNAを抽出後、RT-PCR法により増幅し、そのPCR産物を電気泳動して得られたc-mycおよびPTαの特異的バンドの放射活性を測定してTとNの発現量の比較を胃癌におけるmRNA発現量として算出した。また両遺伝子の発現量と臨床病理学的因子との関係、ならびに発現量の相関関係を解析した。その結果、両遺伝子は癌部、非癌部ともに全症例で発現を認め、mRNA発現量(T/N比)はc-myc:1.3±1.1、PTα:1.4±1.0でその発現量は臨床病理学的因子との間に有意な関係を認めなかった。しかしc-myc mRNAとPTα mRNA発現量との間には極めて有意な正の相関関係が認められた。(r=0.73,P<0.0001)。以上より、PTαは胃癌の発生や増殖に関わる悪性度の規定因子となるうる可能性は低いものの、胃癌組織においてはハウスキーピング遺伝子としての機能を有している可能性が示唆された。またc-mycも従来の報告のように悪性度を規定するパラメーターとして広く胃癌に適応することには問題があると思われた。なお今回、臨床胃癌組織における両者の発現量は極めて有意な正の相関関係を示していることが始めて明らかになり、in vivoのレベルでもc-mycmはPTαの転写過程に機能的に関与していること可能性が示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

7
経膠腫における活性酸素種生成酵素(NOX)の発現意義 by 庄野 禎久; TADAHISA Shono; 横山 信彦
6
ケモカインを介した癌の転移メカニズムの解明と治療への応用 by 渋田 健二; 吉武 慎一郎; YOSHITAKE Shinichirou
6.
ケモカインを介した癌の転移メカニズムの解明と治療への応用 by 渋田 健二; 吉武 慎一郎; YOSHITAKE Shinichirou
7.
経膠腫における活性酸素種生成酵素(NOX)の発現意義 by 庄野 禎久; TADAHISA Shono; 横山 信彦