ステロイド性大腿骨頭壊死症の予防法に関する研究

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ステロイド性大腿骨頭壊死症の予防法に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
斎藤 太一(九州大学・医学部・助手)
杉岡 洋一(九州大学・医学部・教授)
佛淵 孝夫(九大・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1997
概要(最新報告):
1、危険因子の疫学的検討 SLE患者における大腿骨頭壊死症のCase-Control Studyの結果、ステロイド1日平均投与量が16.6mgを超える場合、およびパルス療法が1回ある場合は骨壊死発生危険率が有意に増加することがわかった。 2、骨壊死発生機序の解明および予防法の開発 Shwartzman反応型骨壊死モデルの早期病変の免疫組織学的検索の結果、本モデルでの壊死発生機序の1つとして、Endotoxin投与による血管内皮細胞、血中単球、マクロファージでのTFやPAI-1の発現が、ステロイド投与で促進され、その結果凝固系が活性化され逆に線溶系は抑制され、多発性血管内微少血栓形成により壊死発生に至ったと考えられた。さらにステロイド単独での骨壊死発生モデルの開発にも世界で初めて成功し、このモデルの病態解析により凝固系のみならず脂質代謝異常と骨壊死発生との関与を示唆する所見を得た。 3、MRIによる超早期診断 (1)人体についてステロイドパルス療法後4週間以内の剖検時大腿骨頭を検索した結果、比較的新鮮な出血巣および欝血を認め、MRIで認識できることが判明した。 (2)剖検時採取骨頭での病理組織像とMRIとの比較により、MRIは骨壊死巣に対するfoam cellの集族などの早期の修復反応を認識可能であり、骨壊死発生の有無を極めて早期に同定できることを人体において初めて証明した。 今後の展望 1、最近の研究では凝固系のみならず、血中脂質代謝異常による凝固促進、好中球の活性化の骨壊死発生への関与を示唆する知見を得ており、壊死発生率を低下させ得るものとして抗凝固剤、脂質代謝改善剤、フリーラジカルによる活性化好中球に対する抑制剤等が考えられる。 2、MRIによる超早期での診断が可能となれば、そのMRI像による予後予測も容易となり、骨頭壊死症患者への日常生活での適切な指導指標となりうる。 続きを見る
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類似資料:

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ステロイド治療と骨壊死 : 現況と展望 by 山本, 卓明; Yamamoto, Takuaki; 岩本, 幸英; Iwamoto, Yukihide
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