HLA結合ペプチドの解析による癌細胞抗原群の同定

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HLA結合ペプチドの解析による癌細胞抗原群の同定

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
上川路 信博(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
癌細胞特異的細胞傷害性T細胞を誘導するペプチドの同定を目的に,癌細胞上のHLA分子に結合しているペプチドを解析した.これまでに,相同組み替えの技術を用いて活性化Ki-ras遺伝子を破壊した細胞株を樹立している。これらの細胞を用いて、活性化Ki-ras遺伝子の有無によるHLA分結合ペプチドの差異を解析した。Ki-rasを標的した細胞のHLAをDNAレベルで解析したところ、HLA-A*0201であった。両者の細胞を10^<11>のスケールで大量培養し、HLA-A*0201結合ペプチドを溶出した。タンデムマススペクトロメトリーを用いて、含まれているペプチドイオンを解析したところ、量的に多く再現性の認められた20種のペプチドイオンについては、いずも両者の細胞で認められた。活性化Ki-ras遺伝子をノックアウトしたことで細胞株の腫瘍特性には著しい差が認められたが、HLA結合ペプチドに関しては、現在の感度では、活性化Ki-ras遺伝子の発現に伴って発現するペプチドを検索することはできなかった。そこで、HLA結合ペプチドから腫瘍免疫に関与するペプチドを検出する新しい手段が必要であると考えられ、HLA結合モチーフに基づいたペプチドライブラリーの可能性を検討した。HLA-B51結合モチーフに基づいて30種のペプチドからなる30組のペプチドミクスチャーを合成し、これらのペプチドの細胞傷害性T細胞(CTL)の誘導能を検討したところ、4組のミクスチャーでCTLの誘導が認められた。HLA結合ペプチドライブラリーがCTLを誘導できることが示され、今後、より大きなペプチドライブラリーを作成することで、癌細胞を傷害するT細胞を誘導できる可能性もあると考えられた。 続きを見る
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類似資料:

12.
免疫抑制作用を有するMHC結合性ペプチドの開発 by 笹月 健彦; SASAZUKI Takehiko