インターフェロンによる初期B細胞のアポトーシス誘導の分子機構と白血病治療への応用

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インターフェロンによる初期B細胞のアポトーシス誘導の分子機構と白血病治療への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡邊 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
I型インターフェロン(IFNαβ)が、IL-7によって誘導される正常骨髄由来初期B細胞又は、IL-7依存性プロB細胞株の増殖を抑制し、さらにアポトーシスを引き起こすことを見出した。この抑制はIL-7に特異的なもので、IL-2、IL-3及びIL-4によって誘導される細胞増殖はIFNαβによって全く阻害されない。さらに、正常マウス骨髄由来のマクロファージが恒常的に機能的なIFNを分泌していることを示した。IL-7依存性マウスプロB細胞株Scid7は、IFNの存在下では、増殖抑制とアポトーシスが起こることが既に示されているが、アポトーシスに先立って、Bcl-2の発現が低下することが示された。一方、IL-3依存性細胞株FDC-1は、IFNの存在下でもBcl-2の発現レベルは変化しなかった。すなわち、IFNによって引き起こされるアポトーシスに、Bcl-2発現のdown regulationを伴っていることが分かった。さらにEμ Bcl-2トランスジェニックマウス由来のプロB細部株においてはIFNによって、増殖抑制は起こるが、アポトーシスはほとんど起こらないことが判明した。以上のことより、IFNによって誘導される増殖抑制とBcl-2の発現との間に相関は見られないが、アポトーシスの誘導にBcl-2のdown regulationが関与していることが判明した。以上の結果は、骨髄における初期B細胞の増殖はIL-7,SCFなどの正の因子と、IFNαβのような負の因子によって巧妙に制御されていることを示している。未熟B細胞と同様に、未熟胸腺細胞もその増殖がIL-7に強く依存していることが示された。IL-7によって誘導されるCD4^-CD8^-の胸腺細胞の増殖がIFNによって強く抑制され、さらにアポトーシスも引き起こされることを見出した。興味深いことに、骨髄の場合と同様に胸腺においてもIFNが恒常的に産生されていることもRT-PCRによって示された。 続きを見る
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