サイトカインを介した造血幹細胞の増殖と分化の制御機構の解析

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サイトカインを介した造血幹細胞の増殖と分化の制御機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
仁保 喜之(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
造血幹細胞の増殖と分化に関与するサイトカインのレセプターとしてG-CSFレセプターとstem cell factorのレセプターであるc-kitを解析した. G-CSFレセプターは造血幹細胞の指標となっているCD34陽性細胞にも出現していること,G-CSFRを経由する増殖と分化シグナルが各々の刺激伝達蛋白(Jak-STAT系やsyk,lyn,vavなど)のリン酸化を通じて伝えられることなどを発見して報告した.特に生後一月から感染症を繰り返し,G-CSF治療を受けている6歳の先天性好中球減少症の女児のG-CSFレセプターを重点的に解析した.患者の末梢血および骨髄細胞を研究材料とし,このG-CSFレセプターcDNAの解析ではG-CSFレセプターの細胞内部分の最初の3塩基(CAG)(nt2128-2130(pHQ3)が欠失していた.そこで,体細胞遺伝子の解析および遺伝子組み換え型G-CSFレセプターを細胞に発現させ、構造異常と機能を検討した.体細胞遺伝子解析で直前のイントロンの最終部分の正常塩基配列は本患者で欠失している3塩基(CAG)と同一配列であるのだが、患者ではこれがCAAと点突然変異をきたしており,これによりGT-AGルールによるスプライシングに異常が生じたと考えられた.さらに,G-CSFによる増殖・分化に異常のある白血病細胞のG-CSFレセプターの機能領域を中心にSSCP法で解析して既に異常バンドを検出している. c-kit/SCF系の検討でc-kitは骨髄性白血病に特異的に発現しており,未分化な表面形質を示すCD34陽性例やリンパ系抗原を同時に発現している症例でc-kitの陽性率が高かった.さらに,白血病細胞株HELにおいて,c-kit高発現亜株(HEL-P1)と低発現亜株(HEL-N1)に分けて検討したところ,HEL-P1は赤芽球系抗原の発現が強いのに対し,HEL-N1は巨核球系抗原の発現が強く,両亜株は培養条件によって相互に移行することが判明した. 続きを見る
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可溶性G-CSFレセプターの解明 by 岡村 精一; OKAMURA Seiichi
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