心筋細胞間の機能結合形成にいたる分子機構の発現過程にかんする研究

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

心筋細胞間の機能結合形成にいたる分子機構の発現過程にかんする研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
柴田 洋三郎(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
心臓の細胞間刺激伝導通路を構成するギャップ結合は、connexin蛋白六量体が細胞間隔で対合し親水性チャネルを形成する。構成蛋白Cxファミリーは心筋ではCx43、Cx40、Cx45が検出され、これらはそれぞれ45pS,170pS,25pSほどのunitary conductanceをしめす。本研究計画ではこれら各種Cxに対する特異的抗体およびcDNA probeを用いて、ラット心筋における分布と生後発達の経過を追跡した。 成熟心筋における分布特異性:昨年の発表後さらに検索を進め、ラットでの分布をほぼ確定した。即ち洞房結節(SA node)では、Cx45が弱く発現し、心房筋ではCx43が主でCx45を伴う。房室結節AV nodeでは再びCx45のみで占められる。ヒス束(His bundle)は起始がCx45で、次第にCx40の標識が強まる。分枝(Bundle branch)はCx40が強く、Cx45とCx43も共存し、左右差はない。プルキンエ線維Purkinje fiberはCx40が主体でCx43も混在する。心室筋ではCx43が主体でCx40が混在する。心筋組織のRT-PCRではCx45、Cx40、Cx43のほか、血管内皮由来と思われるCx37が検出された。未知の新しいCxはこれまで検出できていない。 生後変動:出生直後は、Cx40が心内膜側に強く、心外膜にむかうにつれて弱くなる傾向があった。Cx45も弱いながら同様の傾向を示した。一方Cx43は全層にほぼ均等な弱い点状の分布を示した。Western BlotでもCx40は強く広いbandを示した。Cx43は新生児では1本、成獣では2本のbandを泳動mobilityの異なる位置にみとめ、リン酸化状態が異なることを示唆する。Cx45は成獣・新生児ともに同様な標識をしめした。Northern Blotでは出生直後ではCx40が検出され、Cx43は1週間後から発現が強くなった。 以上の結果から、出生直後のラット心筋では、Cx40がdominantなconnexinとなってギャップ結合が構成されていると推測された。 続きを見る
本文を見る

類似資料: