遺伝子ターゲティングマウスにおける免疫応答異常の解析

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遺伝子ターゲティングマウスにおける免疫応答異常の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岸原 健二(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
本研究では、遺伝子ターゲティングマウスにおけるリンパ球の発生・分化・機能を解析し、それらの免疫異常の分子機構を解明することによって、種々の免疫疾患の基礎的背景を明らかにすることを目的とした。本研究において、p56^<lck>(Lck)及びCD45の各ノックアウトマウスを用いて解析した結果、以下の成果が得られた。 (1)CD45ノックストマウスは、骨髄及び脾臓におけるB細胞数が通常の約2倍ほどに増加しており、その傾向は3週齢においてすでに認められ、20週齢以上でも同様であった。したがって、CD45はB細胞の発生において負の調節を行っている可能性が考えられる。また、未熟な表現型(HSA^<low>IgM^<high>IgD^<high>)を有するB細胞が多く存在することから、B細胞の成熟が抑制されているか、または特定のB細胞系統のみが発生してきた可能性も示唆された。(2)CD45及びLckノックアウトマウスにおいて、皮内樹状細胞(DEC)の発生・分化がほとんど認められなかった。DECの主要な細胞集団であるVγ3陽性γδT細胞の成熟を解析するために、CD45及びLckノックアウトマウスの胎仔胸腺細胞が解析された結果、未熟な表現型を有するVγ3陽性γδT細胞のみが認められ、CD45及びLckが胸腺内分化するγδT細胞においても重要な役割を果たしていることが明らかになった。(3)CD45ノックアウトマウスにおいて、脾臓におけるNK細胞数の増加が認められた。また、このNK細胞数の増加は、CD45の発現消失に起因していることも明らかになった。したがって、NK細胞はB細胞と同様に発生・分化段階でCD45が負の調節を行っていることが示唆される。しかしながら、NK及びLAK活性に異常は認められなかった。 以上の結果より、CD45及びLckがT細胞の発生・分化・機能にきわめて重要であることと、CD45がB細胞やNK細胞において従来考えられなっかった機能を有することが示唆された。 続きを見る
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