免疫応答におけるT細胞レセプター・クロノタイプ検出システムの確立と免疫病への応用

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免疫応答におけるT細胞レセプター・クロノタイプ検出システムの確立と免疫病への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
山本 一彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
前年度まで、我々が確立したT細胞クロノタイプ検出法を用いて、生体内および試験管内での特異抗原刺激に対するリンパ球集団におけるT細胞クロノタイプの動き、自己免疫疾患、骨髄移植、腫瘍などの免疫病におけるT細胞クローンの集積の状態を検討した。本年度は、これらのT細胞の認識する抗原について検討することを目的とした。まずこれら抗原特異的T細胞クローンのT細胞レセプターのCDR3領域のアミノ酸配列に注目し、これを解析した。たとえば、慢性関節リウマチの滑膜病変に集積しているクローンのDNAバンドを抽出し、塩基配列を決定しそのアミノ酸配列を推定した。その結果、異なる患者で、その病変に集積しているT細胞が、非常に類似したCDR3領域のアミノ酸配列のT細胞レセプターを使用していることが判明し、類似の病原エピトープを認識している可能性が示された。さらに、これら病変局所に集積しているT細胞が認識する抗原を、直接同定する新しい方法を検討した。従来、生体内で集積しているT細胞の抗原特異性を決定する有効な方法はほとんどない。この点で、SSCP法でのDNAの泳動度は再現性良く、同一のゲルでの検討でクローンの同一性を簡単に知ることが可能であることを利用した。すなわち、病変に集積しているT細胞クローンと、同一患者の末梢血リンパ球を可能性がある抗原と試験管内で混合培養して出現するT細胞クローンを比較することで、前者の抗原特異性を決定する方法を確立した。この方法を用いることで、たとえば、C型肝炎の肝臓に集積しているT細胞が、HCV特異的であることを示すことができた。すなわち本法は新しいT細胞の抗原特異性を決定する手法となりうることが判明した。 続きを見る
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類似資料:

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免疫識別と応答の多様性の分子機構 by 西村 泰治; 笹月 健彦
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