ステロイド合成P450遺伝子転写調節制御機構

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ステロイド合成P450遺伝子転写調節制御機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Transcriptional regulation of steroidogenic P450 genes.
責任表示:
名和田 新(九州大学・医学部・教授)
NAWATA Hajime(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1997
概要(最新報告):
1.ステロイド合成P450遺伝子転写調節因子の単離、構造決定と作用の解析。 (1)ヒトAd4BP(SF-1)遺伝子のクローニング:ヒトAd4BP遺伝子は全長が30kbで7個のexonより構成され、461アミノ酸よりなるAd4BPをコードしていた。ラット同様、5'上流に転写に重要なEboxが保存されていた。(2)CRS1-BPとしてのPbX-1のクローニング:CYP17(P45017α)遺伝子のcAMP応答領域に結合するCRSl-BPをクローニングし、この本体がリンパ球性白血病の際に認められる転座遺伝子PbX-1であることが判明した。このことは細胞増殖機構とステロイド合成の関係を示唆するものとして興味深い。(3)Eboxに結合する因子の検討:組織非特異的発現を示すEbox結合因子のcDNAの単離に成功した。さらに組織特異的なものの単離を試みている。(4)Ad4BPとDAX-1のステロイドP450遺伝子に対する作用:Ad4BPは主要なステロイド産生P450遺伝子、P450scc,P45011β、P45017αのすべての転写を促進した。一方、DAX-1はこれらの遺伝子の転写を抑制、両者はP450遺伝子の転写に関して拮抗する関係にあることが判明した。DAX-1遺伝子の5'上流にはAd4BP結合配列が存在することを見い出し、DAX-1遺伝子の転写がAd4BPによりtransactivationされることが判明した。このように、Ad4BPとDAX-1は互いに密接に相互作用し、下流の遺伝子の転写調節を行うことが推定された。 2.Ad4BP,DAX-1遺伝子の先天性副腎低形成症例における解析。 性腺、副腎の発生に必須の転写因子Ad4BP、DAX-1のヒト遺伝子構造の決定により、性分化異常を伴う先天性副腎低形成症例でのこれらの遺伝子の解析が可能となった。解析した男性6例はすべてX染色体上のDAX-1遺伝子の異常であり1例にアミノ酸置換、5例にstopないしframe shiftに伴うstop codonを認めた。この中には両親に異常が無く、germ lineの変異でDAX-1異常症が発症し得ることが明らかとなった。タイ人女性3例にはAd4BP遺伝子の異常は認められなかった。以上の結果は同じ表現型を示す性分化異常症の原因にAd4BP,DAX-1以外のものが存在することを証明するものと結論される。 続きを見る
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