破骨細胞の機能分化に関する免疫電顕的研究:アジュバント関節炎ラットをモデルとして

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破骨細胞の機能分化に関する免疫電顕的研究:アジュバント関節炎ラットをモデルとして

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
飯島 忠彦(九州大学・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
アジュバント関節炎の後期反応として、主に足根骨の緻密質外表面で骨芽細胞による急速な骨形成が認められた。骨表面の各所で骨形成が不均一に起こるため骨の外表面は著しい凹凸を呈していた。一方、骨髄腔の骨内表面に密着して波状線を有する典型的な破骨細胞が、さらに骨表面から遊離して大型の多核細胞が、それぞれ多数認められた。またこれと符合して骨稜や緻密骨内表面は顕著に吸収されていた。通常の骨改造過程においては、骨の形成と吸収とがバランス良く交互に繰り返されることによって、骨はある一定の形態となりあるいはその形態が維持される。しかし、アジュバント関節炎では、骨外表面における活発な骨形成が行われる一方で骨髄腔での骨吸収が盛んとなるため、特有の骨の膨大化と菲薄化が起こるものと思われる。 ところで骨質から遊離した大型の多核細胞は先人により破骨細胞様多核細胞と呼ばれている。しかし、その本質については、十分な解析が行われていない。そこで、われわれはこの多核細胞の本質について解析を行った。1μのエポン連続切片による観察ではこの多核細胞には破骨細胞の形態分化の最大の指標とされる波状縁は全く認められない。しかし、破骨細胞の重要なマーカー酵素である酒石酸耐性酸性ホスファターゼ活性は強陽性、また大食細胞系の多核細胞として知られる異物巨細胞のマーカー酵素でもある非特異的エステラーゼ活性には陰性を示した。このことはこの多核細胞が破骨細胞である可能性を示唆する。しかも、この多核細胞は破骨細胞の機能化と深く関わると考えられる当教室作成のモノクローナル抗体Kat1に強陽性であった。よって、この多核細胞は現時点において骨吸収はしていないものの、破骨細胞としての一定の分化状態に達した細胞であろうと推察される。 続きを見る
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