停留精巣の発生要因別にみた精巣機能の検討と新治療法の開発

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停留精巣の発生要因別にみた精巣機能の検討と新治療法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Evaluation of testicular function in the experimental models of cryptorchidism and its new treatment.
責任表示:
生野 猛(九州大学・医学部・助手)
SHONO Takeshi(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
我々はこれまで停留精巣の発生メカニズムをラットやマウスを用いて発生解剖学的に研究し、マイクロサージャリーを用いて新生仔ラットに処置を施し100%の頻度で停留精巣が発生する我々独自の停留精巣の新実験モデルを開発した。さらにラット胎仔に抗一アンドロゲン製剤(フルタマイド)を投与して作成した我々独自の停留精巣モデルはこれまでの文献的な報告に比べ高頻度に停留精巣が発生することが判明した。我々はこれらの発生原因の異なる2種類の単側停留精巣モデルを用いて停留精巣と対側下降精巣の組織学的発達度をジョンソンのスコアを用いて比較し、更に成熟ラットを用いた妊孕性の比較検討も行った。その結果外科的に作成した停留精巣モデルに比べて抗一アンドロゲン製剤(フルタマイド)を用いて作成した停留精巣モデルでは停留精巣のみならず、対側の下降精巣も組織学的発達が有意に阻害されていることが判明した。成熟した単側停留精巣ラット1頭に対して正常の雌ラット2頭を1週間同じゲージで飼育した妊孕性のテストでは外科的モデルでは雌の妊娠率が87.5%(停留精巣ラット:12)であったのに対し、フルタマイドモデルでは妊娠率0%(停留精巣ラット:10)と両群間に有意な差を認めた。 また、外科的に作成した両側停留精巣モデルとフルタマイドを投与して得られた両側停留精巣モデルに対して思春期前に精巣固定術を施行し術後の妊孕率を比較した。その結果外科的に作成した停留精巣モデルでは雌の妊娠率が42%(n=6)であったのに対し、フルタマイドを投与して得られた停留精巣モデルラットは0%と有意に低下していた。 以上の結果より同じ停留精巣ラットであってもその発生原因により精巣の組織学的発達程度が異なり、また妊孕性も著しい差があることが判明した。停留精巣の治療として機械的な因子が原因の場合には単なる精巣固定術で十分と思われるが、ホルモン因子が原因の場合には精巣固定術に加えたホルモン療法が重要であると考えられる。 続きを見る
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