子宮悪性腫瘍のリンパ行性転移形成機序とその抑制に関する基礎的実験的研究

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

子宮悪性腫瘍のリンパ行性転移形成機序とその抑制に関する基礎的実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Study on the mechanism of lymphatic metastasis of uterine cancer and its inhibition
責任表示:
嘉村 敏治(九州大学・医学部・助教授)
KAMURA Toshiharu(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
子宮癌の進展様式として重要なものにリンパ行性転移がある。子宮頚癌症例の解析では骨盤リンパ節転移を有する症例はリンパ節転移の無い症例よりも有意に生存曲線が悪かった。さらに2カ所以上のリンパ節転移を有する症例は5年生存率が60%と低いのに対し、1カ所の症例では88%と有意に高く、子宮頚癌ではリンパ節転移が予後を規定する因子として最も強いものであることが明らかとなった。子宮癌のもう一つの代表である子宮体癌の場合も傍大動脈リンパ節の転移を有する症例では5年生存率が38%と低く、リンパ節転移が無い症例に比較して有意に予後が悪いことがわかった(第35回子宮癌研究会にて発表 平成7年12月5日)。次にこのように予後を左右するリンパ節に存在するリンパ球が癌細胞に対して作用するか否かを解析した。そのために骨盤リンパ節郭清を行った子宮癌患者より摘出したリンパ節よりリンパ節細胞を採取した。このリンパ節細胞の培養子宮体癌細胞RL95-2に対する増殖抑制効果をhuman tumor clonogenic assayにて評価した。二重寒天培地の下層に蒔かれたリンパ節細胞は、無刺激では上層に蒔いたRL95-2に対して増殖抑制効果を示さなかったが、phytohemagglutinin(PHA)で刺激すると著明な増殖抑制効果を発揮した。またPHA刺激リンパ節細胞はtumor necrosis factor α(TNFα)やinterferonを多量分泌することがわかった。RL95-2はrecombinat TNFαに感受性が高いことから、増殖抑制効果は一部TNFαによるものと考えられた。しかしながら抗TNFα抗体によりこの増殖抑制効果は抑制されなかったので、増殖抑制効果は未知のサイトカインの介在によってもたらされる可能性が考えられた(Cancer Letters 104:55-61,1996に誌上発表)。Phytohemagglutinin(PHA)以外でリンパ節細胞は刺激するサイトカインを生体に投与するとにより転移を抑制することが可能であることが示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

7
子宮頸部の悪性腫瘍 by 野澤, 志朗; 武谷, 雄二; 青野, 敏博; 杉森, 甫
5
子宮頸癌取扱い規約 by 日本産科婦人科学会; 日本病理学会; 日本医学放射線学会; 日本放射線腫瘍学会
11
ファジィ理論による舌癌頸部リンパ節転移発現に関する研究 by 長田 哲次; NAGATA Tetsuji; 大関 悟; OZEKI Satoru
6
子宮体癌取扱い規約 by 日本産科婦人科学会; 日本病理学会; 日本医学放射線学会; 日本放射線腫瘍学会
5.
子宮頸癌取扱い規約 by 日本産科婦人科学会; 日本病理学会; 日本医学放射線学会; 日本放射線腫瘍学会
6.
子宮体癌取扱い規約 by 日本産科婦人科学会; 日本病理学会; 日本医学放射線学会; 日本放射線腫瘍学会
7.
子宮頸部の悪性腫瘍 by 野澤, 志朗; 武谷, 雄二; 青野, 敏博; 杉森, 甫
11.
ファジィ理論による舌癌頸部リンパ節転移発現に関する研究 by 長田 哲次; NAGATA Tetsuji; 大関 悟; OZEKI Satoru