MALT型胃悪性リンパ腫の生物学的悪性度と遺伝子異常の解析

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MALT型胃悪性リンパ腫の生物学的悪性度と遺伝子異常の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Analysis of malignant biology and gene disorder in gastric MALT lymphomas
責任表示:
佐藤 裕(九州大学・医学部・助手)
SATOH Hiroshi(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
粘膜に関連するリンパ組織(MALT)由来の悪性リンパ腫の概念が認められるようになり、胃悪性リンパ腫の臨床診断や治療方針の見直しが切望されている。当科で外科切除された胃悪性リンパ腫40例を組織学的に再検討すると、MALT型リンパ腫26例と非MALT型リンパ腫14例に分けられた。さらに、MALT型リンパ腫は細胞学的に高度異型部分を含む高悪性度リンパ腫8例と高度異型部分を含まない低悪性度リンパ腫18例に分けられた。MALT型リンパ腫は高悪性化やリンパ節転移や化学療法の有無に関わらず臨床的には無症状や軽症状のことが多く、病理学的には表層拡大型が多数を占め、病変の境界は不明瞭で高悪性化を予期し得なかった。MALT型リンパ腫例の5年生存率は94.4%で、非MALT型リンパ腫例の59%より有意に高かった。しかし、MALT型リンパ腫高悪性度例の5年生存率64%と非MALT型リンパ腫例の間に有意差はなかった。これらの所見はMALT型リンパ腫には非MALT型リンパ腫とは違った病因や臨床所見や治療上における特異性の存在が疑われた。MALT型リンパ腫が広範で境界不鮮明な胃壁内進展をし、半数の症例にリンパ節転移があることは、現時点では2群以上のリンパ節郭清を伴う胃全摘術が最良の外科治療法であろう。最近の知見によればMALT型リンパ腫の発生にHelicobacter pylori感染が関連していると言われている。今後、臨床的、病理学的、細菌学的、遺伝子解析結果の集積によってMALT型リンパ腫における治療方針のさらなる確立が期待される。 続きを見る
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