癌関連遺伝子からみた食道癌の発癌機構の究明

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癌関連遺伝子からみた食道癌の発癌機構の究明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
INVESTIGATION OF CARCINOGENESIS AND PROGRESSION OF ESOPHAGEAL CARCINOMA WITH SPECIAL REGARD TO EXPRESSION OF CARCINOMA-RELATED GENES
責任表示:
桑野 博行(九州大学・医学部・助教授)
KUWANO Hiroyuki(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1997
概要(最新報告):
研究成果の概要 1.食道異型上皮(dysplasia)の食道癌における前癌病変としての意義 今回われわれは食道癌組織に併存するdysplasiaを対象に(1)細胞増殖活性からみた検討として36kdの核内蛋白で細胞周期におけるS期をピークとして、G1からG2期に発現する、すなわち細胞増殖能の指標となるproliferating cell nuclearantigen(PCNA)を用いた研究(2)腫瘍抗原性という観点からある種の癌細胞に発現されるHLA-DR抗原からみた検討、さらに(3)細胞増殖や血管新生の制御に関わるサイトカインの1つであるTransforming growth factor β1(TGFβ1)の発現からみた検討を行うことにより、食道dysplasiaの意義をさらに明らかにすることを目的とした。 その結果(1)PCNALIは正常上皮およびdysplasiaにおいてはbasal layer(基底層)でparabasal layerより低く、上皮内癌では両者において差はみられなかった。また特に高度な(severe)dysplasiaではともに上皮内癌と同様でPCNALIでも差をみとめず、上皮内癌と同様の増殖活性を示していた。 (2)HLA-DR抗原発現は正常上皮ではほとんどみられず、dysplasiaで42.0%(癌に連続するdysplasiaで50.0%、連続しないdysplasiaで31.8%)、上皮内癌で42.0%、浸潤癌で34.3%にみられ、またHLA-DR抗原発現とリンパ球浸潤はよく相関していた。(3)正常上皮を陽性対象とし検討した所dysplasiaではその程度(mild.moderate.severe)に関係なくTGF-β1の発現は強陽性0、陽性5.7%、陰性94.3%と上皮内癌の0、16.7%、83.3%と同様その減弱がみられた。以上より、dysplasiaの多くはすでに質的に癌性変化を来したものであり、前癌病変というよりはむしろ潜在癌病変と呼ぶにふさわしいものであり、癌に準じた対処が必要であることが示唆された。 2.食道癌の初期浸潤形式と血管新生に関する研究 食道癌の発生および進展形式における初期浸潤の段階における血管新生の意義を明らかにすることを目的として検討を行った。初期浸潤形式が″flat″.″expansive″.さらに″downgrowth″pattrnになるに従って有意に新生血管数は増加していた。 以上より食道癌初期浸潤における血管新生はその浸潤形式とより関連があることが明らかとなった。 続きを見る
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