ヒト悪性黒色腫の悪性度に関するアクチン発現変化の意義についての研究

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ヒト悪性黒色腫の悪性度に関するアクチン発現変化の意義についての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Effect of expression of actin on human malignant melanoma
責任表示:
堀 嘉昭(九州大学・医学部・教授)
HORI Yoshiaki(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
樹立されたヒト悪性黒色腫細胞株4種類より、transfectionの効率の良い細胞株28.1を選び、その細胞株にpSV_2 neoをtransfectionしてネオマイシン抵抗性の細胞株3種のクローンを得た。この3種についてin vitroでの細胞増殖速度および無胸腺マウスでの腫瘍形成能を検討した所、腫瘍形成能に関してはクローン間で差が認められたが、増殖速度はほぼ同等であった。そこでこの細胞株にカルシウムフォスフェイト法を用いてβmアクチン発現ベクター(10-20μg)とpSV_2 neo(1μg)のco-transfectionを行い、ネオマイシン抵抗性のクローンを抗βmアクチン抗体で染色し、解析した。その結果βmアクチン陽性のクローンは認められなかった。他の3種の細胞株に対しても同様にtransfectionを行ったが、βmアクチン陽性のクローンは得られなかった。この結果より、検討した黒色腫細胞株のtransfectionの効率が悪い可能性は残るが、βmアクチンが細胞の増殖を抑えるためにクローン化できないことが示唆された。今後はβmアクチンのプロモーターにinducerを導入し、実際にβmアクチンの発現がヒト悪性黒色腫の増殖を抑制するかどうかを検討する必要がある。 また我々は、その他のアクチンとしてα-アクチンにも注目し、ヒトの悪性黒色腫の手術標本においてα-アクチンの発現が減少していることをウエスタンブロットにより明らかにした。そこでさらにα-アクチンの減少の原因を明確にするために14症例の手術標本をα-アクチンの抗体を用いて免疫組織学的に検討した。その結果、α-アクチンは腫瘍中、および周囲の血管に存在すること、また腫瘍のstageが進む程発現量が低下することが観察された。このことよりα-アクチンの発現量の測定はヒトの悪性黒色腫のstage分類に役立つことが示唆された。 続きを見る
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