血管壁レニン・アンジオテンシン系の神経筋伝達促進機構の電気生理学的解明

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血管壁レニン・アンジオテンシン系の神経筋伝達促進機構の電気生理学的解明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
藤井 弘二(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
アンジオテンシンII(Ang II)の交感神経終末での神経筋伝達促進作用を興奮性接合電位(EJP)を指標としてモルモット腸間膜動脈を用いて検討した。Ang II受容体はAT_1,AT_2Kの二種類に分類されるが、Ang IIの神経筋伝達に対する作用はAT_1受容体拮抗薬で消失したが、AT2拮抗薬拮抗薬では影響を受けず、Ang IIは神経終末に存在するAT1受容体を介してその作用を呈することが明らかとなった。またアンジオテンシンI(Ang I)もAng IIと同様な作用を呈したが、この作用はアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やAT_1受容体拮抗薬で抑制された。しかるにAng Iは血管壁局所でACEによりAng IIに変換されその作用を呈すると考えられ、神経筋伝達調節における局所レニン・アンジオテンシン系の重要性が示唆された。血管壁ではACEは内皮細胞に豊富に局在するとされているが、Ang Iの作用は内皮除去標本でも同様に観察され、少なくとも神経筋伝達に作用するAng IIの局所産生には内皮細胞は必須ではないと考えられた。以上、Ang II がAT_1受容体を介して神経筋伝達促進作用を呈すること、および局所レニン・アンジオテンシン系もかかる神経筋伝達調節に関与しうることが示唆された。本検討の成果は高血圧などの心血管系疾患の病態の解明や、ACE阻害薬や開発中のAT_1拮抗薬の作用機序を検討する上で重要な知見と考えられる。 続きを見る
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