諸脳部位における長期増強現象の解明と抗痴呆薬の新しい作用評価系確立

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諸脳部位における長期増強現象の解明と抗痴呆薬の新しい作用評価系確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
STUDY OF LONG TERM POTENTIATION (LTP) INDUCED IN VARIOUS BRAIN REGION AND ESTABLISHMENT OF NEW EVALUATION SYSTEM FOR NOOTROPIC DRUGS
責任表示:
渡辺 繁紀(九州大学・薬学部・教授)
WATANABE Shigenori(九州大学・薬学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
今年度の研究により以下の点が明らかになった。 (1)メタンフェタミンの連投により逆耐性を形成したラットでは、線条体dopamine遊離の増大が認められる。また、この増大にはmetabotropic glutamate受容体が関与していることが明らかになった。 (2)3-panel runway装置を用いた実験において、ラット海馬のmetabotropic glutamateおよびNMDA受容体を遮断すると作業記憶に障害をきたすことが明らかになった。 (3)3-panel runway装置を用いた実験において、海馬NMDA受容体遮断によって誘発される作業記憶障害はβ-adrenergic神経系の異常により増悪されることが明らかになった。 (4)ラット視交叉上核でもLTP現象が認められることをすでに報告したが、この現象には時刻依存性があることが明らかになった。 (6)さらに、methylcobalaminがこのLTP現象を誘発することも明らかになった。 (7)ラット海馬において虚血誘発性2-deoxyglucose取り込み低下をglutathloneが抑制すること、また虚血誘発性の種々の障害にσ受容体やCa channelが関与していることが明らかになった。 以上、線条体ならびに視交叉上核においてもLTP現象が観察され、これらの部位においてもこれまでよく調べられている海馬同様に神経の可塑的現象が存在していることが明らかになった。しかしながら、その可塑性は部位によって発現に差があり、この差が何を意味しているのかについては、今後さらに検討していかなければならない。さらに、3-panel runway装置を用いた記憶に関する種々の実験では、これに関わる新たな神経系、物質が明らかになってきた。 痴呆の発症要因は極めて複雑であり、これを解明していくためには、様々な角度から追っていかなければならない。今回のように、脳神経の可塑的現象を電気生理学的ならびに生化学的に検討し、あわせて行動薬理学的実験も行うことは、痴呆の発症原因の解明、さらには今後の抗痴呆薬の開発に大いに寄与できるものと考える。 続きを見る
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類似資料:

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痴呆に関する薬理学的研究 by 植木 昭和; UEKI Showa
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