生物時計の視点からみたヒト胎児心拍数制御の個体発生過程・病的逸脱機構に関する研究

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生物時計の視点からみたヒト胎児心拍数制御の個体発生過程・病的逸脱機構に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
ONTOGENESIS AND ABERRATION OF HEART RATE VARIATION CONTROL IN RELATION TO INFLUENCING PHENOMENON IN THE HUMAN FETUS
責任表示:
小柳 孝司(九州大学・医学部・助教授)
KOYANAGI Takashi(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1997
概要(最新報告):
生物時計の視点からみたヒト胎児心拍数制御の個体発生過程・病的逸脱機構に関する研究と題したまとめを以下に示す。 1.胎児の現在の一拍が後続する心拍に及ぼす影響は、妊娠23-25週では21拍(平均値)で、以降漸減して、妊娠28-29週では11拍となる。その後、この値は妊娠末期に至るまで不変である。このことは、ヒト胎児では妊娠29過までに心伝導系が徐々に、自律神経系を含めて成熟過程にある延髄の制御を受けるようになることを意味する。 2.ヒト胎児の胃の蠕動運動には、1)二つの特性の異なる状態が存在すること、それらは遅くとも妊娠27週には出現し、妊娠29週には顕著になってくること、2)妊娠31過に至れば、最小二乗メディアン法によって分離されるoutlyingとnon-outlyingの双方が群をなして交互に出現し、各々active phaseおよびquiet phaseの相を形成すること、3)胃の蠕動運動の経時的な変化は、胃の容量の変化とは関連がないことが分かった。妊娠の進行に伴うこれら一連の変化は、胎児胃の蠕動運動に関わるウルトラディアン・リズムの発達過程の発露であるとみなすことができる。 3.早老症を特徴とするWerner症候群は、有意に頚管無力症、早産、子宮内発育遅延および妊娠中毒症などの産科学的な合併症を随伴することが判明した。 4.妊娠中毒症では、白血球に含まれる総顆粒量が著明に減少する。このことは、妊娠中毒症ではN-formyl-methionyl-leucyl-phenylalanineによって誘導されるスーパーオキシド産生系とは異なる白血球の脱顆粒能を司る機構が存在することを示唆する。 今後、後二者などの母体環境要因が胎児心拍数制御に如何に関与しているのかについて研究をすすめる。 続きを見る
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