肺癌の多段階発癌に関する遺伝子変異の解析と遺伝子早期診断の確立

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肺癌の多段階発癌に関する遺伝子変異の解析と遺伝子早期診断の確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Genetic analyzes in lung carcinogenesis and early diagnosis for lung cancer
責任表示:
杉尾 賢二(九州大学・医学部・助手)
SUGIO Kenji(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1997
概要(最新報告):
1.肺腺癌における多段階遺伝子変異解析 肺腺癌患者の前癌病変の解析から、肺腺癌の発癌過程においては、3pおよび9pは癌発生の早い段階で作用し、K-ras遺伝子は癌の進展や悪性度の獲得に作用していることが示唆された。 2.肺癌の生物学的特性の解析 (1)K-ras、p53遺伝子変異、3pのLOHの解析と臨床的特性 K-ras、p53の変異、3pのLOHの解析を行い、K-ras:7%、p53:36%、3p:46%に異常を認めた。3pのLOHは、腺癌で有意に予後不良であった。K-ras変異群、p53変異群とも多変量解析において独立した予後因子であった。 (2)細胞周期関連遺伝子の解析 p53、p16、Rb、p27の遺伝子発現異常を解析し、p53:48%、Rb:45%、p16:25%、p27:40%に異常を認めた。腺癌ではRb、扁平上皮癌ではp53に異常頻度が高く、腺癌ではp53,p27、扁平上皮癌ではp27が予後不良因子であった。遺伝子異常を少なくとも1個以上有する症例は88%あり、遺伝子変異蓄積の結果、より予後不良となり悪性度の増強に関与することが示唆された。 3.遺伝子早期診断 (1)微小リンパ節転移の免疫組織学的診断 第I期肺癌44例のリンパ節の9.4%、31症例(70.5%)にサイトケラチン陽性細胞を検出した。うち19例は第1群リンパ節に、12例は第2群リンパ節に陽性細胞を認め、CK-N1の4例(21%)、CK-N2の12例(67%)に再発を認め、微小リンパ節転移の検出が、再発の指標として極めて有用であることが示唆された。 (2)血液中の微量癌細胞の検出 肺癌切除76例の骨髄のサイトケラチン陽性細胞数を免疫組織化学的に計測した。40例(52.6%)に陽性細胞を認め、I、II期で51.0%、IIIA、IIIB期では64.5%の陽性率であった。血行性再発は骨髄の陽性例に有意に高く認められ、骨髄中の癌細胞の検出は早期に血行性再発を診断する指標として重要であることが明らかとなった。 将来的には、これらの遺伝子異常の特性を考慮して個々の症例に適した治療法を選択することが期待される 続きを見る
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