in situ免疫法による動脈硬化発症マウス内皮細胞の接着因子発現制御機構の解析

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in situ免疫法による動脈硬化発症マウス内皮細胞の接着因子発現制御機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
in situ immunocytochemical study of adhesion molecules expressed on endothelium in atherosclerosis-prone mouse
責任表示:
中島 豊(九州大学・医学部・助教授)
NAKASHIMA Yutaka(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995-1996
概要(最新報告):
動脈硬化形成の極初期には単球が内皮細胞の表面に付着することが知られている。この単球はその後内皮下に侵入し、そこに沈着した脂質を貧食することによって泡沫細胞となり脂肪線条病変を形成する。この単球の侵入過程には内皮細胞と単球の双方に発現する接着因子が関与していると考えられるが、動脈硬化においてどの接着因子が制御的役割を果たしているかはまだ明らかではない。そのため本研究では動脈硬化自然発症マウス(Apoliporotein E(ApoE)欠損マウス)を用いて内皮細胞上に発現される接着因子の発現動態を観察することを目的とした。方法は大動脈をそのまま切り開いて染色するin situ免疫染色法を用い、内皮細胞上のVCAM-1、ICAM-1ならびにPECAM-1の発現を内腔表面から広範に観察した。VCAM-1は対照のマウスではほとんど発現が見られず、一部の内皮細胞に弱く発現が見られるのみであった。一方、ApoE欠損マウスでは大動脈弓部小弯側などの動脈硬化好発部位のいくつかの内皮細胞に発現が見られた。このことよりVCAM-1の発現にはコレステロールの血中レベルが関与していることが示唆された。また、この発現は泡沫細胞巣が形成される前より発現していたこと、進行病巣ではshoulderの部位に発現していたことより動脈硬化の発生と進展に大きく関与していることが示唆された。ICAM-1はApoE欠損マウスの動脈硬化好発部位に広範に発現していたことから、これも動脈硬化の発生に関与していることが示唆された。しかし対照マウスでも同様の発現、つまりshear stressの強い部には弱く、弱い部には強く発現をしていたことから、ICAM-1の発現には血液の変化が関与していることが考えられた。PECAM-1はコレステロールの値や血流の変化に関係なくいずれの部位にも一様に発現しており、動脈硬化の発生に制御的役割を果たしているとは思われなかった。以上のように動脈硬化の発生にはVCAM-1ならびにICAM-1が重要な働きをしている可能性が示唆された。 続きを見る
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