がん関連遺伝子を標的とした遺伝子操作に関する研究

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がん関連遺伝子を標的とした遺伝子操作に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
in vitro manipulation of genes relevant to oncogenesis
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
SASAZUKI Takehiko(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994-1995
概要(最新報告):
細胞の癌化は、癌遺伝子あるいは癌抑制遺伝子の体細胞変異、あるいは欠失として遺伝子のレベルで論じられるに到った。しかしながら、個々の癌遺伝子や癌抑制遺伝子の異常が如何にして細胞周期の破綻に関与し、また臨床的悪性度に寄与するか解明されるべき多くの問題が残されている。本研究では、ヒト大腸癌細胞株を用いて変異K-ras遺伝子を相同組み換えの技術を用いることによって正常遺伝子と置換した細胞株を樹立し、これを親株と比較解析することにより、癌化における変異K-ras遺伝子の意義と、さらに癌の遺伝子治療へ向けた理論的根拠を模索することを目的とし、以下の成果を収めた。 1.DLD-1およびHCT116は一方の染色体上のK-rasの13番目のアミノ酸にグリシンからアスパラギン酸への変異を認める大腸癌細胞株であり、これらの変異K-ras遺伝子を正常K-ras遺伝子に置換した細胞株DKs-8およびHk2-6、Hke-3、Hkh-2を樹立した。2.Hk2-6およびHke-3において細胞の血清刺激に対する反応性が回復し、それに伴い、c-junおよびc-fosの発現増強が観察され、K-rasの変異がimmediate early geneの発現抑制に関与していることが示唆された。3.DKs-8やHkh-2において、親株と比較して血管内皮増殖因子(VEGF)の産生低下が観察され、K-ras遺伝子の変異がVEGFの産生増強に関与し、その結果臨床的悪性度を高めていることが示唆された。 このように本研究は、in vitro遺伝子相同組み換えの技術を用いて、変異K-ras遺伝子の細胞の癌化における意義を検討したものである。このアプローチは、他の変異癌遺伝子あるいは変異癌抑制遺伝子の癌化における意義づけを詳細に解析する際にも応用でき癌化の分子機構の包括的理解につながるものと思われる。 続きを見る
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類似資料:

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Oncogenes in Tumors of Gallbladder and Biliary Tract by Enjoji, Munechika; Nakamuta, Makoto; Nawata, Hajime; 遠城寺, 宗近; 中牟田, 誠; 名和田, 新
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