両生類初期胚細胞接着機構研究の進展開-ヒト血液型物質含有糖蛋白質の分析-

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両生類初期胚細胞接着機構研究の進展開-ヒト血液型物質含有糖蛋白質の分析-

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
野村 一也(九州大学・理学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
私たちは、ヒト血液型糖鎖が両生類の初期胚においてカルシュウム依存性の細胞接着物質として機能していることを見出だした。ヒト血液型B型物質に対するモノクローナル抗体は初期胚のカルシュウム依存性細胞接着を完全に阻害する。精製B型物質の培養液への添加も細胞接着を完全に阻害しまたモノクローナル抗体のFabもカルシュウム依存性細胞接着を完全に阻害できる事が判明した。したがってこの阻害効果は単なる抗体による細胞接着分子の機能の立体障害によるのでは無いと結論された。またB型糖鎖はアフリカツメガエルの糖脂質と糖蛋白質両方に存在していることが分かっており、糖脂質の完全構造決定結果を発表した。また両生類の初期胚にはカルシュウム依存性細胞接着因子カドヘリンが存在するが今回の研究ではXBカドヘリンという私たちのクローニングしたカドヘリン遺伝子の全長クローンを哺乳類細胞L細胞に発現させたものを利用し、このカドヘリンに対する機能阻害モノクローナル抗体を作成した。この抗体はアフリカツメガエルのカルシュウム依存性細胞接着を阻害する生理効果を有している。また同時にカエルの膜分画で免疫感作することでヒト血液型B型糖鎖に対するモノクローナル抗体も作成した。この抗体もカルシュウム依存性細胞接着を阻害する。この2種の抗体を利用した二重染色によって胞胚のおいてB型糖鎖と、XBカドヘリンが膜表面上で相互作用していることを明らかにした。またヒトB型血液型糖鎖を有している糖蛋白質の二次元電気泳動やHPLCによる分析を行い、現在糖蛋白質の部分的アミノ酸配列の決定を行っている。現在までの結果からB型糖鎖を有する糖蛋白質には分子シャペロンとして働いているものが存在するらしいことが判明している。またEGFリセプターもB型糖鎖で修飾されているようであり、現在カドヘリン・EGFリセプター・シャペロンの作り出す超分子複合体を解析中である。 続きを見る
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