ノルボルナン骨格の立体特異性を活用したクルクマノリドAの不斉合成

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ノルボルナン骨格の立体特異性を活用したクルクマノリドAの不斉合成

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
田中 正一(九州大学・薬学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
生薬ガジュツに含有するセスキテルペン、クルクマノリドAの最初の不斉合成を次の3段階に分けて進めて行った。(1)ノルボルナン骨格の立体と反応性を利用したメリジアセテート基質の合成。(2)酵素リゾプスデレマ-リパーゼを用いたメソ基質からの不斉誘起反応。(3)クルクマノリドAおよび立体異性体の合成。その結果、ノルボルナノンからπ面選択的にグリニャ-ル試薬を反応させることに成功した。得られた付加体は、酸化しラクトンとした後、オレフィンのオゾン酸化、還元、アクチル化を行なうことにより酵素反応の基質となるメソジアセテートに立体選択的にかつ効率的に変換することに成功した。合成したメソ基質に対して酵素リゾプスデレマ-を用いた不斉加水分解を検討したが、モデル化合物の不斉反応ではキラルなモノアセテート体が高光学純度で得られたが、天然物合成のためのラクトン基質では、満足する結果は得られなかった。しかしながら、酵素シュードモナスフルオレセンスを用いた加水分解反応および対応するメソジオールの酵素不斉トランスエステル化反応では、良好な結果が得られた。不斉合成されたキラルなモノアセテート体からは、アルコールの保護、アセテートの除去、アルコールの還元的除去により5員環上にメチル基を導入し、さらにラクトンの還元、一級アルコールの選択的アセチル化、シレルの脱保護、一級アルコールの酸化、メチル化により加藤らのクルクマノリドA合成中間体であるトリオール体に変換することが出来た。ごく最近の本田らの知見(J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,1994,3567.)に基づくと、このことはクルクマノリドAの形式的不斉合成が成功したことを意味する。現在、本研究成果について投稿準備中である。 続きを見る
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類似資料:

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新規不斉源の創製とその高次利用 by 末宗 洋; SUEMUNE Hiroshi
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