潰瘍性大腸炎患者の好中球活性酸素産生能における“プライミング"機構についての研究

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潰瘍性大腸炎患者の好中球活性酸素産生能における“プライミング"機構についての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
青柳 邦彦(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
潰瘍性大腸炎(UC)は大腸の粘膜および粘膜下層をおかす原因不明の慢性炎症性疾患である。腸管壁の内腔側である粘膜に病変の主座があるため、腸管内容物(腸内細菌あるいはその代謝産物等)が粘膜傷害に関与している可能性を指摘されている。また、活動性の高い粘膜には好中球の浸潤が目立つことから、好中球が炎症に大きな役割を担っていると考えられる。活性化された白血球(特に好中球)が放出する粘膜傷害因子として、活性酸素やプロテアーゼなどがあるが、特にO_2^-を出発物質とした活性酸素種は強い組織傷害を惹起しうる。一方、白血球の活性化においてプライミングといわれる現象が知られており、これはO_2^-産生能が弱い低濃度の刺激物質で前処理された白血球では、次の刺激を加えると未処理のものと比べO_2^-産生能が高くなる現象である。今回、腸内細菌の代謝産物である走化性ペプチド(FMLP)とリポポリサッカライド(LPS)を用い、好中球のO_2^-産生能におけるプライミング効果を検討した。UC患者11例(活動期6例と非活動期5例、投与薬物はサラゾピリン11例とステロイド4例)および健常者7例よりヘパリン加採血し、比重遠心法により好中球を分離した。緩衝液に10^6個の好中球を懸濁し、FMLP単独であるいはLPS前処理後にFMLPで刺激した。二波長分光光度計を用いてシトクロムcの還元を測定し、スーパーオキシドジスムターゼ(10μg/ml)により阻害される分をO_2^-産生量とした。その結果、O_2^-産生量は、FMLP単独刺激では健常者群に比べUC群で低値であったが、LPSでプライミング処理をした場合活動期UC群では非活動期UC群および健常者群に比べ高値であった。以上より、本症において細菌由来の物質であるFMLPとLPSにより好中球のO_2^-産生量が調節されており、好中球機能異常が病態に関与している可能性が示唆された。 続きを見る
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