ストレス反応媒介機序としての脳オピオイド-CRF系による免疫系制御

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ストレス反応媒介機序としての脳オピオイド-CRF系による免疫系制御

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
武 幸子(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
研究目的 ストレス・免疫系修飾に関与する脳内部位同定と、神経細胞レベルでの現象解析により、脳・免疫系連関調節機構の全体像にせまことを目的とする。研究成果 本年度は下記のような成果を得た。 I.ストレス・免疫系修飾の媒介機序としての脳IFN-α-オピオイド-CRF系の脳内責任部位の決定 各種のストレス時に脳内で産生され、オピオイド受容体に作用することが知られているIFN-α(50-100U)を脳内各所(視床下部内側視索前野(MPO)、外側視索前野、外側核、腹内側核、室傍核(PVN);前頭葉皮質、視床)に微量注入して、30分後に脾臓ナチュラルキラー(NK)細胞活性を測定した。MPO内注入でのみ、NK活性の抑制が認められた。CRF微量注入では、NK活性はMPO内注入では変化せず、PVN内注入で抑制された。脳による脾臓NK活性制御の重要な伝達路である脾臓交感神経の活動は、グルタミン酸(GLU)注入では、MPOで抑制、PVNで増強されたが、IFN-αのMPO内注入、CRFのPVN内注入ではいずれも増強した。従って、脳・免疫系連関におけるMPO及びPVNの重要な役割が示唆された。 II.視床下部内側視索前野の興奮性シナプス伝達に対するIFN-αの作用解析 I.で明らかにしたIFNαの作用部位であるMPO内における、IFNαの神経細胞に対する作用の一つとして、GLUおよびNMDA惹起内向き電流に対する作用を、MPOのスライス標本を用いたパッチクランプ法により解析した。その結果、GLU及びNMDAにより惹起される電流は、著明にかつ1時間以上に渡って抑制された。従って、IFNαがMPO内GLUにより引き起こされる脾臓交感神経活動抑制を抑制することで、脾臓交感神経活動を亢進させNK活性を抑制するという機序が推測された。 続きを見る
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類似資料:

12.
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