海岸埋立が沿岸都市の気象に及ぼす効果の定量化

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海岸埋立が沿岸都市の気象に及ぼす効果の定量化

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
武若 聡(九州大学・工学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
本研究では海岸部の埋立が沿岸都市の気象に及ぼす影響を調べた.具体的な事例として福岡市西部地区埋立て事業を取り上げた.福岡市の博多湾沿岸の西部地区(百地,地行)では1983年から1987年にかけて約140haにおよぶ海岸埋立てが行われた.気象庁(アメダスデータ:福岡,前原,宗像,1978〜1993)と福岡市環境局(西新,1985〜1993)が観測した気象データの解析を行い,埋立て事業の変遷と気温の経年変化を主に調べた.また,沿岸部に発達する大気境界層の発達を見積もるために,LANDSATリモートセンシングデータを用いた地表面温度分布解析を行った. 気象データ解析は,(1)福岡市と周辺地区との相対的な気温変化,(2)埋立て地竣工後の土地利用の変化に伴う気温の経年変化,を抽出することを目標にした.以下に各解析の説明と主要な結果を記す. (1)アメダスデータを用い,福岡と周辺地の前原,宗像における気温の変化を調べた.先ず,全気象データから3地点ともに晴天である時間帯のデータを抽出し,次にこれらの月平均気温を福岡の風向(海風,陸風)を選別条件として求めた.各観測局の月平均気温を比較したところ,(i)福岡が海風の場合:福岡の月平均気温の相対的な上昇が認められ,この上昇が顕著に進行した時期と埋立て事業が進行した時期は一致した.これに対して,(ii)福岡が陸風の場合:福岡の月平均気温の相対的な上昇,下降は認められなかった. (2)福岡(アメダスデータ)と福岡市環境局の観測結果を上と同様な手法で解析した.風向別に各観測局の月平均気温を求め,これらの差の経年変化を調べた.結果には風向毎の顕著な差が現れず,埋立て地の土地利用の変化に伴う気温の変化を抽出することは困難であった. LANDSATデータから埋立てが行われる前後の地表面温度分布を求めた.このデータを用いて沿岸部に発達する大気境界層の計算を行った.埋立て地の有無は沿岸部の気温上昇に大きな影響を与えるが,埋立て地竣工後の土地利用変化が気温変化に与える影響は小さかった. 続きを見る
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