生体防御系に関与する遺伝子群及びタンパク質群の分子進化の研究

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生体防御系に関与する遺伝子群及びタンパク質群の分子進化の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
我々が研究対象としているカブトガニでは、血球細胞のLPSに対する反応性が極めて高く、瞬時に細胞の脱顆粒をへて、体液凝固が引き起こされる。この血球抽出液は、β-グルカンによっても凝固反応が惹起され、こうした系に関与する因子をFactor Gと命名した。 精製Factor Gは72 kDaのサブユニットαと37 kDaのサブユニットβの二つのポリペプチドが非共有結合で会合したヘテロダイマーの構造をもつ。活性化に伴って、両サブユニット共に、Arg-Glu,Arg-Ileという特定の配列が限定水解を受け、サブユニットαは55 kDaと17 KDaのフラグメントに、サブユニットβは34 kDaのフラグメントに変換される。Factor Gは種々の(1,3)-β-linkageを含むグルカン類によって活性化されるが、中でも直鎖状のcurdlanあるいはparamylonに最も強く反応した。また、cDNA cloningの結果より、サブユニットαは(1,3)-β-D-glucanase A1,Xylanase A,Xylanase Zと相同性の高いドメインからなるモザイクタンパク質であり、一方、サブユニットβはセリンプロテアーゼ前駆体そのものの構造をもつことが分かった。 Factor Gの全アミノ酸配列をもとにセリンプロテアーゼ群の系統樹を作成した結果、Factor Gは却って我々が構造決定したカブトガニ血球細胞由来のFactor BやProclotting enzymeと同じ族に属し、かつDrosophilaのセリンプロテアーゼ遺伝子のEacterとSnakeと共にsuper familyを形成することが明らかとなった。 続きを見る
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類似資料:

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無脊椎動物の体液凝固機構の解明 by 岩永 貞昭; IWANAGA Sadaaki
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