ショウジョウバエ味覚受容機構の分子生物学的研究

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ショウジョウバエ味覚受容機構の分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
谷村 てい一(九州大学・理学部・助教授)
谷村 禎一(九州大学・教養部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
味覚受容機構の分子機構の解明、すなわち味受容体およびトランスダクションの関わる分子を同定するために、新しい味覚受容突然変異体を分離して研究を遂行した。P[lacZ,ry^+]のエンハンサートラップ系統の味覚異常をスクリーニングし、2系統(108,114)の味覚異常系統を分離した。108は摂食量が低下していることから同定された。一定濃度の糖を摂食させてから、水のみを与えて死亡曲線を調べたところ、108は野性型より顕著に長命であった。摂食量を定量したところglucose,fructose,sucrose,trehaloseすべてについて野性型より低下していた。そこで、摂食量の低下が神経系全般にかかわる異常によるかを検討するために、運動性、飛翔能力、吻伸展反射を調べたところ正常であった。4つの糖のすべての組み合わせで2糖間の2者選択実験を行ったところ、108では見かけ上、trehaloseの感度が上昇していた。114は、glucose,sucrosの感度が低下していた。両系統において味覚感度の変化に糖による特異性が存在することは、これらの遺伝子が味覚トランスダクション機構に関わっていることを示唆している。レポーター遺伝子lacZは発現を調べたところ、両系統とも成虫の唇弁での発現が認められた。しかし、胚期、幼虫の中枢神経ではlacZは発現していなかった。プラスミドレスキュー法によるクローニングには成功しなかったので、現在、ゲノムライブラリーからの遺伝子のクローニングを行っている。遺伝子クローニングすることによって、味覚トランスダクション機構を解明するための糸口が見いだされると期待される。 続きを見る
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