雌性動物の血管平滑筋吸縮および弛緩におよぼす卵巣性ステロイドの作用に関する研究

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雌性動物の血管平滑筋吸縮および弛緩におよぼす卵巣性ステロイドの作用に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
RESEARCH FOR THE EFFECTS OF OVARIAN STEROIDS ON THE CONTRACTION AND RELAXATION OF VASCULAR SMOOTH MUSCLE CELLS OBTAINED FROM FEMALE ANIMAL.
責任表示:
野崎 雅裕(九州大学・医学部・助手)
NOZAKI Masahiro(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994-1995
概要(最新報告):
末梢における抵抗血管は、心拍出力とともに血圧維持機構にとって必須かつ重要な役割を果たしている。抵抗血管壁の収縮・弛緩現象および壁の伸展性は、血管平滑筋自体の特性あるいは種々の収縮・弛緩物質により修飾され包括的な調節を受けている。一方、心血管系および脂質代謝系は加齢に伴い機能が低下し動脈効果が促進されるが、中高年婦人ではその成因が閉経期周辺の卵巣性ステロイド、特にエストロゲンの急速な現象と密接に関連していると考えられ、中高年婦人に対するエストロゲン補充療法が脂質代謝の改善を含め、多岐にわたる効果をもたらす可能性が報告されている。したがって、血管平滑筋の特性や血管壁の伸展性は卵巣性ステロイド、特にエストロゲンによって修飾を受けているものと考えられ、閉経期以降の血圧上昇、特に拡張期血圧上昇は、エストロゲンの急速な減少による一連の現象の一部分と考えられる。本研究では、1)末梢抵抗血管のモデルとして動物血管を用い、種々の収縮・弛緩物質に対する血管平滑筋の収縮特性や血管壁の伸展性を指標として去勢およびエストロゲン負荷動物における卵巣性ステロイド、特にエストロゲンの作用を検討し、血圧維持機構における卵巣性ステロイドの作用を解明すること、2)臨床において、閉経や卵巣摘出などの卵巣機能廃絶に伴うエストロゲンの急速な減少により脂質代謝がどのように変動しエストロゲン補充療法が脂質代謝の改善にどのように有効であるか検討することを目的とした。その結果、エストロゲンは血管運動神経を介した去勢ラット腸間膜動脈の収縮に対して急性投与で濃度依存性に抑制的な作用を有すること、エストロゲンを慢性的に投与した去勢家兎脳底動脈における内皮細胞依存性の弛緩反応は内皮除去動脈の弛緩反応に比し有意に増強されることが判明した。すなわち、エストロゲンは末梢抵抗血管の血管平滑筋に対して血管運動神経を介した収縮抑制作用を有し、血管内皮細胞依存性の弛緩反応を促進することが確認された。臨床では、閉経や卵巣摘出などの卵巣機能廃絶に伴うエストロゲンの急速な減少により動脈硬化形成の一因である脂質代謝の悪化が惹起されること、さらにエストロゲンの補充療法により脂質代謝の改善におよび凝固・線溶系因子の変動が認められることが判明した。すなわち、エストロゲンには脂質代謝改善作用があり動脈硬化形成に対して抑制的に作用することが確認された。 続きを見る
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