現代国家の「軍事文化」と「商人文化」の配合関係-政治的リーダーシップ比較研究の手がかりとして-

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現代国家の「軍事文化」と「商人文化」の配合関係-政治的リーダーシップ比較研究の手がかりとして-

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
金 龍瑞(九州大学・法学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
リーダーシップの理論的研究の今日的成果はマネジメントとの区別である。後者が一定のルール内の厳格な事務管理であるのに、前者はルールを裂り新しい状況を作り出すため人々に動機づける能力である。 日本は、前者には強いが後者には弱い。それは内と外の区別、建前と本音の二重構造を生み出す、村・家としての文化の根に基づいている。島国という地勢学的条件を幕藩体制の政治性及び儒仏教の価値体系が日本人を内向き志向(精神的鎖国)型に導いてきた。ヨーロッパが、多民族・多文化・多国家間の相互作用によりながらも一つの基督教文明によって普遍性と開放体制を形成してきたのに、日本は江戸のように鎖国してマネジメントに忠実であったときに成功し、明治以降のように外部に膨張してリーダーシップが必要なときには失敗した。戦後の繁栄も冷戦による現代版半鎖国戦略によって成功したものの、やはりマネジメントの成功でありリーダーシップは弱い。 冷戦が崩壊した今は、半鎖国の壁もなくなった。従来のルールを果敢に裂って新しい時代を開くリーダーシップが要求されている。それは現代国家が、安保国家・福祉国家・企業国家へ変化した綜合化に沿うべきだ。軍事文化に商人文化が上乗せる恰好になる。経済界のリーダーが行革の責任に就く政治参加がその裏付であろう。商人文化はプラグマティックな合理性と限定的禁欲性の面で軍事文化とオーバーラップする。暴力と規制なき競争こそ活力を呼び起こす。江戸以来の商人道は明治維新と敗戦の二回の外圧によって近代化した。その近代的経済人の魂とリーダーシップがその論理に立つ政治人・官僚と共に日本の繁栄と平和の基礎である。集団文化と日本型モデルの特殊性だけでは島国の鎖国論理の限界を乗り越えられない。自由競争と経済原理の普遍性だけがその答になる。政治・経済・行政の融合モデルのリーダーシップをもっと広く鍛える制度化とその三者間の相互作用参加を拡大すべきである。 続きを見る
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類似資料:

7
情報化時代の政治リーダーシップ by Paige, Glenn D., 1926-; 中原, 喜一郎
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リーダーシップの比較政治学 by 日本比較政治学会
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律令国家の軍事制 by 野田, 嶺志
11
商人と市場 : ネットワークの中の国家 by 松井, 透; 樺山, 紘一
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[商人国家日本の戦略] by 金, 龍瑞(1939-)
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