消化器癌における腫瘍拒絶抗原(MAGE-1)遺伝子の発現

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消化器癌における腫瘍拒絶抗原(MAGE-1)遺伝子の発現

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
井上 裕(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994-1995
概要(最新報告):
平成6年度は次の2つのサブテーマについて検討する予定であったが、いずれの項目においても以下の如き新しい知見が得られつつある。 (1)MAGE-1遺伝子の特異的検索法の開発 1994年になってMAGE遺伝子群は12以上の遺伝子から構成されていることが発表され、そのうちMAGE-1〜-12遺伝子については詳細な遺伝子配列が明らかとなった。報告に従いRosenbergらによるRT-PCR(reverse transcription-polymerase chain reaction)法とT.BoonらによるRT-PCRを比較検討した。PCR産物のシークエンスの結果Rosenberg法よりもBoon法の方が優れていることを明らかにした。 (2)消化器系癌におけるMAGE遺伝子の発現検索 94年度は胃癌、食堂癌、大腸癌におけるMAGE遺伝子群の発現を検討した。その結果 1)臨床胃癌組織でのMAGE-1,2,3遺伝子発現は28/68(41%),21/68(31%),26/68(38%)であり,食堂癌組織では26/42(62%),18/42(43%),24/42(57%)に,大腸癌組織では13/59(22%),12/59(20%),11/59(19%)に認められた。 2)切除標本非癌粘膜ではMAGE遺伝子発現は認められなかった。 3)細胞株でのMAGE-1,2,3遺伝子発現は胃癌ではそれぞれ6/9(67%),5/9(56%),6/9(67%)であり、食堂癌では5/12(42%),4/12(33%),4/12(33%)であった。 以上、1)胃癌及び食堂癌におけるMAGE-1,3遺伝子発現は高率であった。2)MAGE遺伝子発現は非癌健常粘膜では認められず、MAGE抗原は腫瘍特異的抗原となりうる可能性が示唆された。2)日本人におけるHLA-A2抗原の陽性率は約40%であることから,食堂癌の25%,胃癌の15%にMAGE-3/HLA-A2を介した自己腫瘍特異的免疫療法の可能性が示唆された。これらの結果を2編の論文にまとめ、すでに報告した。 平成7年度はこれらの知見をもとに予定したサブテーマである「薬剤によるMAGE遺伝子発現の増強」に関する検討に着手している。 続きを見る
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類似資料:

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HLAクラスII遺伝子の異所性発現調節機構 by 木村 彰方; KIMURA Akinori
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