母子感染に関わる病原体の血清疫学における時間的、空間的変移に関する研究

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母子感染に関わる病原体の血清疫学における時間的、空間的変移に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
宮崎 千明(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994-1995
概要(最新報告):
対象と方法:過去25年間に沖縄本島、八重山諸島、奄美諸島、福岡地方において採取され、冷凍庫に-20℃以下に保存されている血清検体約20,000検体のなかから約2,000を選別し、各地域内で過去25年間に各病原体の血清疫学がそのように変移してきたかを検討した。風疹抗体は予研法による赤血球凝集抑制反応(HI)、トキソプラスマ抗体は、ラテックス凝集法(LA)、サイトメガロウイルスに関しては酵素抗体法(EIA)、単純ヘルペスウイルスに関しては受身赤血球凝集反応を用いて抗体を測定した。 結果:単純ヘルペスウイルス1型に対する血清抗体は、1960年代には、小児期に高率に抗体を獲得していたが、70年代、80年代と徐々に小児の血清抗体保有率が低下し、80年代終わりには、妊婦年代で約50%の陽性率にとどまり、HSV-1のわが国における浸淫度の低下が確認された。風疹は、1960年代には10年周期での段階的な抗体陽性率の上昇を示したが、70年代以降は抗体陽性率はむしろ連続的に上昇するパターンに変化した。また、中学生以上の女子の抗体陽性率が90%以上を示し、ワクチン効果が顕著に見られた。サイトメガロウイルス母子感染につき検討し、母乳栄養児で人工栄養児より有意に児の抗体陽性率が高かったので、経母乳感染の存在が証明できた。成人のトキソプラズマ抗体陽性率については、従来の日本における報告(20%台)に比して極めて低値(3%)であり、トキソプラズマの浸淫度の著しい低下が確認された。 続きを見る
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