BP1遺伝子ノックアウトマウスの作製と、リンパ球分化におけるBP1機能の解析

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BP1遺伝子ノックアウトマウスの作製と、リンパ球分化におけるBP1機能の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A study of BP1 function in lymphocyte development through a generation of BP1-gene knock-out mice.
責任表示:
北村 大介(東京理科大学・生命科学研究所・教授)
KITAMURA Daisuke(東京理科大学・生命科学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994-1995
概要(最新報告):
BP1は、リンパ系ではプレB細胞を中心とした未熟B系細胞に特異的に発現している分子量140kDのホモダイマーを成すII型膜糖蛋白で、遺伝子クローニングとその構造機能解析より、アミノペプチダーゼA(APA)と同一分子であることが判明した。その発現は胸腺皮質上皮細胞や小腸上皮、腎糸球体、近位尿細管なで広範な組織に認められる。APAの機能に関しては、アンギオテンシンIIを活性の低いアンギオテンシンIIIに変換することが知られており、血圧調節に関与すると考えられる。また、小腸ではペプチドの消化に必要と考えられる。本研究ではBP1遺伝子ノックアウトマウスを作製し、B細胞分化を中心として解析した。骨髄、胸腺、脾、リンパ節の細胞を様々なリンパ球分化抗原に対するモノクローナル抗体で蛍光染色し、フローサイトメーターで解析したが、BおよびT細胞に明らかな分化異常はみられなかった。また、in vitroにおける骨髄細胞のIL-7依存性増殖や、脾B細胞の抗原受容体架橋、LPSおよびCD40リガンド刺激による増殖反応性も正常であった。さらに、骨髄キメラ実験によりプレB細胞の骨髄へのホ-ミングも正常であることが判った。以上の結果より、BP1はBおよびT前駆細胞の分化、増殖、ホ-ミング、成熟B細胞分化に必須の分子ではないことが明らかになった。BP1の機能が、それ以外のものであるのか、あるいは、他の分子によって代償されているのかは今後の検討課題である。リンパ系以外の組織におけるBP1/APAの機能に関しては、各臓器に肉眼的な異常は見つからないことに加え、マウスは外見上健康で、食物消化異常によるやせや、早期の死亡は観察されていないので、これも他の分子による代償が考えられる。今後は、新しいマウス遺伝学の方法で遺伝子重複性(genetic redundancy)を克服する一方で、BP1/APAの生理的な基質を同定することが必要であると思われる。 続きを見る
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