内皮依存性過分極に関与するイオンチャネルの同定に関する研究

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内皮依存性過分極に関与するイオンチャネルの同定に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
北村 憲司(福岡歯科大学・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
ウサギ脳底動脈及びラット腸間膜動脈をコラゲナーゼで単離し、ホールセルパッチクランプ法により膜電流を記録した。ウサギ脳底動脈細胞にヒスタミン(10uM)を投与すると内向き電流が惹起された。一方ラット腸間膜動脈細胞にアセチルコリン(10UM)を投与しても内向き電流は惹起されなかった。そこでラット腸間膜動脈を使用して内皮依存性過分極を惹起させる電流記録を試みた。内皮を有する腸間膜動脈輪切り反転切片を灌流槽の上流側に記録細胞と顕微鏡下で100umの距離に近づけ、アセチルコリン投与により内皮依存性過分極因子の遊離を行ったが、過分極を引き起こすと考えられる有為な電流変化は記録できなかった。そこで内皮細胞を綿棒で除去した動脈片(E(-)標本)を作成し、灌流槽の上流側に内皮を有する動脈片(E(+)標本)を適当な距離におき、ノルアドレナリン(1-10uM)収縮に対するアセチルコリン(5-10uM)の効果を検討したところ、E(-)標本とE(+)標本の距離を1mm以内にすると弛緩反応が認められた。LNNA(100uM)は遅い弛緩反応を著明に抑制したが、速い弛緩反応は抑制しなかった。また1mMTEAはアセチルコリンの弛緩作用に影響を与えなかった。以上のことから内皮依存性過分極因子が存在する可能性が高いこと、また活性化されるイオンチャネルはCa依存性Kチャネル(maxiKチャネル)ではないことが示唆された。また電流が記録できなかった原因として(1)分解が速く有効濃度が得られなかったこと、(2)単離細胞を持ち上げることが技術的に難しく、実距離が1.7-2mm程度あった可能性があること、また(3)使用した酵素類により受容部位が変性を受け電流が活性化されない可能性などが考えられた。(1)(2)に関しては小用量で直接細胞に灌流圧が影響しない灌流槽を作成し、実距離を1mm以内にして記録することで解決できると思われる。 続きを見る
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