心臓ペースメーカー細胞遅延整流Kチャネルの内向き整流特性と細胞内調節機構

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心臓ペースメーカー細胞遅延整流Kチャネルの内向き整流特性と細胞内調節機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
尾野 恭一(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1994
概要(最新報告):
家兎心臓より洞房結節細胞を単離し、パッチクランプ法により膜電流記録を行い、種々のイオン環境下で遅延整流K電流を、クラスIII型抗不整脈剤を用いて単離した。その結果、洞房結節細胞においては、心室筋細胞において同定されている遅速2種の遅延整流K電流のうち、活性化の時間経過の速い成分のみが存在する事が明かとなった。この速いK電流はKイオンに対して選択性が高く、脱分極によって活性化するが、強い脱分極側では逆にコンダクタンスが減少するという内向き整流特性を有する事がわかった。単一電流記録では、このK電流の内向き整流特性が脱分極側での開確率減少による事が判明し、しかも細胞内側面のMg、Ca等のイオン濃度を変化させても開確率に有為な変化が認められない事から、開確率減少がチャネル固有のゲート機構によるものと結論した。これらの結果に基づいて、ペースメーカ細胞の活動電位に対するKチャネルの役割を検討したところ、細分極相から最大弛緩期電位にいたる活動電位下降相を決定している事が明かとなった。しかしながら従来の研究で指摘されていた活動電位ピーク付近での関与は否定的で、この付近では他のKチャネルやイオン電流の関与が示唆された。これらの結果は現在American Journal of Physiologyにおいて印刷中である。 尚、本研究中種々のイオン環境下で同房結節の膜電流を記録すると上記所見の他、新たな現象が見いだされた。高K液中では定常状態において著明なチャネルノイズが観察され、これがムスカリン性Kチャネルの自発開口(アゴニストがない状態でみられるチャネル活動)によることを突き止めた。これにより本電流系のペースメーカ電位への関与を定量的に測定する事ができた(Journal of Physiologyに発表)。 続きを見る
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