人癌細胞由来血栓誘発因子(TIA)の酵素抗体法による定量法の確立

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人癌細胞由来血栓誘発因子(TIA)の酵素抗体法による定量法の確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
矢川 克郎(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
進行肺癌患者の末梢血中に高頻度にある種の血栓誘発因子(Thrombosis-Inducing Activity,TIA)出現がみとめられる。この因子は癌の進行に伴い末梢血に出現する頻度が上昇することより、癌細胞より産生され末梢血中に分泌されるものと考え、各種人肺癌細胞株に対する抗血清を作製した。癌細胞株の中でも、特にProcoagulant activityの強いQG-56に対するポリクローナル抗体はTIA活性を中和することが解ったので、この細胞株を抗原としTIAを中和しうるモノクローナル抗体を作製した。この抗体を用いELISA法によるTIAの定量測定法を確立した。モノクローナル抗体を用いた免疫染色では癌細胞株の細胞質内に強く染色された。また、ELISA法により癌細胞株の培養上清中のTIAを測定すると、経時的にTIAの上昇が認められた。以上よりTIAは癌細胞株の細胞質内に存在し培養上清中に分泌される物質と考えられた。QG-56の無血清培地における培養上清のTIAの分子量を測定するためにWestern-Blottingをおこなったが染色されるバンドを同定することができなかった。また、モノクローナル抗体をSepharose-4Bゲルに結合させAffinity PurificationによりQG-56培養上清中よりTIAの精製を試み、抽出物を電気泳動し蛋白染色を行ったがバンドが検出されなかった。現在TIAが糖脂質である可能性を検討している。肺癌患者をTIA陽性群を陰性群に分けこれらの患者の血清中のTIA量をELISA法にて検討した。TIA陽性群は陰性群に比し高い傾向にあった。また、TIA陽性群は陰性群に比しDICの合併が多くみられ予後が不良であった。肺癌患者の末梢血中におけるTIAの出現が予後に関与している可能性が示唆された。 続きを見る
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類似資料:

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血栓誘発因子(TIA)の癌転移における役割りに関する実験的研究 by 宮崎 正之; 村西 寿一; MURANISHI Hisakazu
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