サイトカインの虚血性心疾患の発生・進展における役割に関する基礎的・臨床的研究

閲覧数: 30
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

サイトカインの虚血性心疾患の発生・進展における役割に関する基礎的・臨床的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Role of Inflammatory Cytokines in the Development and Progression of Ischemic Heart Diseases-Experimental and Clinical Studies-
責任表示:
下川 宏明(九州大学・医学部・助教授)
SHIMOKAWA Hiroaki(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993-1994
概要(最新報告):
1.基礎研究 (1)ブタ冠動脈に、代表的炎症性サイトカインであるインターロイキン-1β(IL-1β)を慢性的に作用させると、炎症性増殖性病変が惹起され、同部のセロトニンやヒスタミンに対する収縮反応が著明に亢進し、一部の例に虚血性心電図変化も認められた(冠攣縮)。これは、炎症性サイトカインが生体内に冠動脈に慢性に作用すると、冠動脈の増殖性・攣縮性変化が惹起されることを示した初めての知見である。 (2)他の代表的炎症性サイトカインであるIL-1αおよび腫瘍壊死因子(TNF・α)の生体内での慢性効果について検討したところ、IL-1βの場合と同様に、冠動脈の増殖性・炎症性変化を認めた。すなわち、炎症性サイトカインの作用の重複性(redundancy)が生体内でも認められることを示すものと考えられる。 (3)IL-1βによる冠動脈の形態的・機能的変化は、IL-1βにより発現誘導されるPDGFやFGF-2が重要な働きをしていることを明らかにした。 (4)IL-1βによる冠動脈の増殖性・攣縮性病変の発生に対する選択的チロシンキナーゼ阻害剤ST638の抑制効果を検討した。その結果、ST638は用量依存性にIL-1β誘発性の冠動脈の増殖性・攣縮性反応を著明に抑制した。これは、選択的チロシンキナーゼ阻害剤が生体内で優れた冠動脈の増殖抑制効果を有することを示した初めての知見であり、同剤のPTCA後の再狭窄予防効果も期待される。 (5)IL-1βモデルでは、冠動脈に増殖性病変における冠攣縮の発生にPKCを介する経路が重要な役割をしていることを明らかにした。 2.臨床研究 (1)急性心筋梗塞では、増加するサイトカインには3つのパターンがあり、一過性に増加するもの(血中IL-6およびIL・1α産生能)、持続的に増加するもの(血中マクロファージコロニー刺激因子(M・CSF)およびIL・1β産生能)、および慢性期に増加するもの(IFN-γ)があることを明らかにした。 (2)狭心症の患者では、健常人に比して血中M-CSF値が高くTGF・β値が低いこと、および両者の間には負の相関関係があることを明らかにした。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

6
動脈硬化の分子機構におけるRho/Rho-Kinase系の役割の解明 by 下川 宏明; SHIMOKAWA Hiroaki; 竹下 彰
6.
動脈硬化の分子機構におけるRho/Rho-Kinase系の役割の解明 by 下川 宏明; SHIMOKAWA Hiroaki; 竹下 彰