日本海における深層水の形成過程と熱塩循環

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日本海における深層水の形成過程と熱塩循環

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
竹松 正樹(九州大学・応用力学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993-1995
概要(最新報告):
1.前年にひき続き、日本海盆北西部の3地点より9台の流測計と1台のセヂメントトラップを回収した。これにより、前年度の測流結果を確認するとともに、日本海中・深層の新たな流動特性を明らかにした。即ち、(1)平均流、変動流(慣性波動)ともに日本海盆西側の方が東側より遙に強い(2)流れは極めて季節的で、季節風の吹き出す11月から出現し、3〜4月に最強となる。特に、西部日本海盆の中央部では表層対馬暖流並の(30cm/s超)強い順圧的流れが現れる。(3)日本海盆北辺に沿っては南下流が卓越する(4)慣性波動は冬季に強く、流れの最強時(3〜4月)には弱い。なお、同海域には新たに4本の係留線が設置され、現在計測中である。うち1本には上向きADCPが取り付けてあり、鉛直沈降流を直接とらえることを期待している。 2.前年までの室内実験結果は、自由表面の過冷却は、最終的に、内部変形半径を持つ安定した複数個の沈降渦を生成することを強く示唆している。そうした沈降渦(チムニ-現象?)を直接とらえるべく、本年2月にウラジオストック沖で冬季観測を実施した。結果は現在解析中である。 3.観測された特異な季節的流れと風駆動との関連を調べるべく、2層モデルを用いて精密な風応力に対する応答を調べた。結果は、風応力の変動のみでは観測結果を説明できないことを示した。 4.研究課題に関しては、解決というよりは、むしろ、重要な問題提起に終わった感がある。世界の大洋、縁辺海で例を見ない、この特異な季節的流動現象が深層水の形成とどのように関わっているのか、そのメカニズムを解明することは今後の課題である。そのために、米国、ロシア、韓国、日本による国際共同研究が1998年からスタートする運びとなっている。 続きを見る
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