ストレスと神経・免疫・内分泌連関-特に神経性食思不振症の病因と脳内IL-1との関連について-

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ストレスと神経・免疫・内分泌連関-特に神経性食思不振症の病因と脳内IL-1との関連について-

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
小牧 元(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
神経性食欲不振症は種々のストレス下において、摂食減少、過活動、無月経等といった病状を呈する心身症である。我々は、Wistar系ラットを用いて歩行ストレスを強制的に加え、抑欝状態にありながら他動的に過活動状態を生じさせるという同症類似動物モデル作成を目指した。また、摂食量減少や体重減少をもたらすとされるサイトカインのひとつであるInterleukin-1(IL-1)の変動が、同モデル動物における免疫・神経・内分泌軸に如何に関与しているか否かについての可能性をもさぐることとした。本年度は、その予備実験としてまず、Wistar系ラットに対して強制歩行機を用いて、一日6〜20時間の強制歩行(5m 〜 15m/min)を加え、摂食量減少、体重減少させた一群を作成した。次に、IL-1betaを外的に負荷し、ストレス反応の客観的指標となる血中adrenocorticotropic hormone(ACTH)値を測定した。また、IL-1beta負荷によるACTH産生分泌が同モデルでどのように変化するかを知るために、IL-1beta receptor antagonist (IL-1ra)をOVLT (Organum Vasculosum Laminae Terminalis)に前投与し、IL-1beta負荷に対する血中ACTHの反応(0',15',30',90')を検索した。その結果、以下のデータが得られた。【.encircled1.】 強制歩行のないコントロール群に比し、強制歩行群では、10日間で平均17.2%の体重減少をきたした。IL-1beta(50ng/100g体重)iv に対するACTHの反応は、両群に有意差が見られ、15′および30′で強制歩行群が有意に過剰な反応を示した(p<0.01)。しかし、ACTH基礎値には有意差は認められなかった。【.encircled2.】 OVLTへIL-1ra(10mug)をIL-1beta投与の10分前にmicroinjection投与したところ、ACTH分泌は30′でほぼ完全に抑制されたが、同量のIL-1raの静脈内投与では抑制されなかった。 以下により、本年度は、過活動、体重減少ラットを他動的に作成した場合、血中IL-1betaの視床下部・下垂体系賦活化に対する影響は増強されること、また、OVLTが本サイトカインが同系を賦活化する結合領域(ゲート)として重要であることが示唆され、同モデルで同系過剰反応のメカニズムにOVLTにおける何らかの変化が関与している可能性も考えられ今後の課題となった。神経性食欲不振症に、より類似した動物モデルの作成、次に同症モデルにおける免疫・神経・内分泌軸に対する脳内サイトカインはたす役割とそのメカニズムを今後より明かにしたい。 続きを見る
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