カルシトニン受容体の機能制御を行う破骨細胞特異抗原:免疫電顕及び抗原解析

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カルシトニン受容体の機能制御を行う破骨細胞特異抗原:免疫電顕及び抗原解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
久木田 敏夫(九州大学・歯学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
ラット破骨細胞が特異的に発現するKat1抗原の発現パターンを免疫電顕的に解析したところ、次のような結果が得られた。1)Kat1抗原は破骨細胞系列の細胞のみに発現されていた。2)骨梁に付着した単核の前破骨細胞は本こうげん発現していた。3)吸収窩を形成する前の段階にある破骨細胞は、その膜表面全体に渡って本抗原を発現していた。4)吸収窩を形成しており典型的な刷子縁を有する破骨細胞では、その骨髄腔側に非常に多くのKat1抗原の発現が認められた。(5)細胞内空胞が多数存在し、退行期にあると考えられる破骨細胞の膜表面には非常に低いレベルの発現(Kat1抗原の)しか認められなかった。したがって、Kat1抗原は前破骨細胞の段階から発現し始め、機能中の破骨細胞においてその発現のピークを迎え、破骨細胞の機能低下とともに、その発現が停止する、という非常に興味深い知見が得られた。この結果より、骨より単離した破骨細胞の中にKat1陽性のものと陰性のものが存在する理由が説明できる。即ち、本抗原を認識するモノクローナル抗体Kat1が機能状態(あるいは形成されて間もない)にある破骨細胞にのみ反応し、機能を失ないつつある破骨細胞にはもはや反応しない為であると考えられた。一方、骨吸収系に於いてKat1抗原が破骨細胞による吸収窩形成を阻害した。これらの結果により、Kat1陽性破骨細胞は機能状態にある破骨細胞である、と結論することができた。Kat1抗原陽性単核細胞が破骨細胞の前駆細胞(即ち前破骨細胞)であること、免疫磁気ビーズ細胞分離システム(NACS)を用いて確認することができた。本抗原をウエスタンブロッティング法で解析したところ、分子量90KDa(非還元状態)の膜表面タンパク質であるという結果が得られた。今後、本抗原分子の詳細な性状について分子生物学的に解析していく予定である。 続きを見る
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