循環動態からみた多胎児の発育、成熟とその変調に関する病態生理学、細胞生物学的研究

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循環動態からみた多胎児の発育、成熟とその変調に関する病態生理学、細胞生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
佐藤 昌司(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993-1995
概要(最新報告):
心動作および末梢循環動態の観察から疾病双胎胎児を識別できるか否かを本研究の目的とした。対象は、妊娠24-40週に分娩に至った双胎妊娠71例である。指標には、分娩前1週間以内の尿産生率(UPR)、心室拡張終期径(EDD)、FS値および臍帯動脈RI値(RI_<UA>)を用いた。これらの指標を当該妊娠週数の単胎例の分布を参照して、偏差値に変換した。これらの基準化された指標を変量としてクラスター分布によって群別した。ついで、本法によって求められた各群における分娩時妊娠週数、周産期死亡の有無、死因、臍帯血Hb値、1分後Apgar値およびdiscordancy(出産体重差≧25%)の有無をKruskal-Wallis検定ならびにBonferroni t検定を用いて解析した。その結果、1)クラスター分析の成績から、対象例は3群に群別された。I群(8例)は、大きい児(L児)のEDD(偏差値の中央値(M):左室4.0,右室3.1)、UPR(M:1.0)はII群(9例)、III群(54例)に比して有意に高く、L児のFS値(M:左室-6.8,右室-3.3)、小さい児(S児)のUPR(M:-1.5)はII群、III群に比して有意に低かった。II群は、S児のRI_<UA>(M:3.9)はIII群に比して有意に高かった(p<0.05)。2)各群の臨床像の特徴では、I群は、II群及びIII群に比して周産期死亡は有意に多く、一方、分娩時妊娠週数およびApgar値は有意に低かった。II群の臍帯動脈血pHはI群、III群に比して有意に低かった。I群、II群のdiscordancyの頻度はIII群に比して有意に高かった(p<0.05)。以上から、双胎妊娠はl児の心機能不全、腎血流量の増加、S児の腎循環不全があり、discordancy、早産および周産期死亡を高率に生じる群、S児の胎盤循環不全があり、discordancyを高率に生じる群、ならびに両児ともに循環動態が正常な群の三群に群別されることが明らかとなった。 続きを見る
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