消化器眼(特に胃癌)の転移・形態に関する遺伝子の解析

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消化器眼(特に胃癌)の転移・形態に関する遺伝子の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Analysis of metastasis or morphology related genes in gastrolintestinal carcinoma
責任表示:
森 正樹(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
MORI Masaki(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993-1995
概要(最新報告):
消化器癌における転移に関する遺伝子を同定するには、これらの遺伝子が多く発現されている群(腫瘍組織)とほとんどされていない群(正常組織)間での、cDNA subtraction methodを行う事が最も有用である。そこでわれわれは、外科臨床材料をcDNA subtraction methodで解析し、消化器癌の形態と転移形式を規定する各々の遺伝子を見出し、双方の関係を明らかにすることを目的として本研究を施行中である。 平成5年度は外科材料の収集、total RNAの抽出、cDNA libraryの作製を行った。 平成6年度は実際にcDNA subtractionを開始すると同時に、別の方法であるdifferential display法による検索も開始した。腫瘍組織と正常組織で発現差の著しい遺伝子としてmatrix metalloproteinase7 (MMP7)、integrin α6を同定した。 平成7年度はMMP7、integrin α6について更に詳細な検索を行った。 1)MMP7について MMP7は腫瘍間質や基底膜の主構成成分であるラミニン、ファイブロネクチンや一部のコラーゲン等を基質とする金属プロテアーゼでMMPファミリーの中で最小のものである。われわれはMMP7が大腸癌では病期の進行に有意に相関する事をNorthern blotを用いて明らかにした(Cancer 75: 1516-1519, 1995)。また胃癌ではreverse transcriptase polymerase chain reaction (RT-PCR)法を用いた検索で、発現の強い症例は深達度が深く、リンパ管や静脈内浸潤が強いことを明らかにし、悪性度規定因子の一つとなる事を示した(Gut, in press)。また食道癌におても同様の傾向を認めた(投稿準備中)事はMMP7が広く消化器癌の浸潤に関わっている事を示すものと考えている。一方本遺伝子を用いたアンチセンス療法の治療応用についても検索を開始した。 2)a6インテグリンについて 肝臓癌と非癌肝組織より抽出したmRNAを用い、differential display法で同定した。臨床材料を用いた検索では、肝癌の組織形態に強く関与していることをが示された(Hepatology 22: 1447-1455, 1995)。食道癌・胃癌・大腸癌についても同遺伝子発現の意義を検索中である。 以上特に2つの注目すべき遺伝子の同定とその意義について検索できた。今後更に研究を推進するとともに、治療応用への具体的実現を目指したい。 続きを見る
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