未熟造血細胞の生存能を増強する新しい骨髄間質由来液性因子(SOAC)の分離精製

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未熟造血細胞の生存能を増強する新しい骨髄間質由来液性因子(SOAC)の分離精製

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
大塚 毅(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
骨髄間質の特徴的な機能である造血幹細胞の維持・新生に携わる因子を同定する過程で、前脂肪細胞株(14F1.1)にはオカダ酸の細胞障害活性を減弱させる活性が存在することが分かり、この物質(SOAC)の分離・精製を試みた。ゲル濾過にて分子量約6万のところに活性を認めたが、イオン交換クロマトグラフィーでは活性分画は明らかでなかった。また、SDS-PAGEでは該当するバンドは明らかでなかった。現在、14F1.1のmRNAより発現ベクターを用いたcDNAライブラリーを作成したので、これを用いてトランスフェクション後の細胞培養上清に対して、SOAC活性のスクリーニングをおこなっている。 一方、同じく14F1.1に特有の現象としてIFN-gの存在下にアポトーシスを起こすこと、さらにその現象の伝播が細胞間の接触を通じて行われることを明らかにした論文が掲載された。また、14F1.1を用いた長期骨髄培養系においては、顆粒球・単球系の前駆細胞が生産される。これらの細胞自身も、長期骨髄培養系の維持に対して重要な働きを担っていると考えられる。そこで、単球系細胞の活性酸素産生能やアラキドン酸系カスケードを検討した。その結果、IL-10とIL-4はほぼ同様のメカニズムで上記機能を抑制することが明らかになった。単球からはIL-1やIL-6の様な炎症性サイトカインが産生され、これらはともに造血促進に働き、IL-4もIL-10もこの産生を抑制する。これらの事実はIL-4が長期骨髄培養系における幹細胞維持能を強く抑制するメカニズムを考える上で、貴重な結果を得ることになった。 続きを見る
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