フッ素糖の組織特異的代謝を用いた悪性腫瘍の研究

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フッ素糖の組織特異的代謝を用いた悪性腫瘍の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
亀井 洋子[金沢 洋子](九州大学・薬学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
本研究は無侵襲^<19>F NMRスペクトル(MRS)法による悪性腫瘍の指標となる信号の探索という新規な方法の確立を目的とし、究極的にはMRSによるがんのキャラクタリゼーションとその画面表示を目標とする基礎研究である。以下に研究成果の概要を示す。 1.グルコースのフッ素標識体の一つである 2-デオキシ-2-フルオロ-D-グルコース(FDG)を投与したマウスの腫瘍において2日以上にわたる代謝物の保持が確認された。これは他の健常臓器における標識化合物の排出より有意に遅い。 2.FDGの長時間保持と代謝物分布を検討した結果、1-2日経過後のがんにおいてはFDGからFDG-6-リン酸、2-デオキシ-2-フルオロ-D-マンノース(FDM)-6-リン酸を経て生成したFDMのヌクレオチド体が代謝物の大部分を占めていることが示され、これが長時間保持を担う物質であることが明かになった。 3.以上のことが肝臓がん、2種類の肉腫および腺種において共通であることを確認した。すなわち、FDG代謝物の長時間保持と圧倒的なNDP-FDMの生成は腫瘍特有の現象であることが示された。 4.担がんマウスの in vivo NMR 測定によってNDP-FDMの生成と経時的な増加を追跡できた。 結果の評価:FDGの特徴的代謝の無侵襲NMR追跡により小動物のがん診断が可能であることを示した。これは新しい病体評価法である。なお、本年度の研究では測定部位の体積約 0.5 cm^3、時間分解能 30分で診断に十分な結果を得たが、本法の特徴は日単位の遅い反応を標的とするために測定の時間分解能はそれほど要求されず、その分を空間分解能の向上に当てることが可能である。より小さながんの検出は平成6年度の課題といえる。 続きを見る
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類似資料:

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フッ素糖代謝物を標的としたがんのMRI診断 by 亀井 洋子; KANAZAWA-KAMEI Yoko
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