糖尿病性網膜症における網膜硝子体の血管新生の機序解明のための実験モデル作製

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

糖尿病性網膜症における網膜硝子体の血管新生の機序解明のための実験モデル作製

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
村田 敏規(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
1)ヒトでの糖尿病網膜症では、網膜の血管新生より網膜血管の透過性亢進がおこる。糖尿病の動物モデルでは、静注したトレーサーが網膜血管から漏出することを、網膜血管の透過性亢進の指標とする実験方法が従来広く行われてきた。しかし、この方法に対しては、異物であるトレーサーが血管透過性の亢進を引き起こしているのではないかという批判がある。今回私たちは内因性の物質、すなわち血漿蛋白のアルブミン(分子量69kd)とフィブリン(分子量340kd)をマーカーとし、免疫組織学的にこれらの物質が糖尿病ラットの網膜血管外に漏出していることを確認した。漏出はより分子量が低いアルブミンで分子量が大きいフィブリンより顕著であり、分子量が小さ物質の方が網膜血管から漏出しやすいことが明らかになった。(Grafe's Arch Clin Exp Ophthalmol 231:157-161;1993) 現在まで、網膜の血管新生をおこす糖尿病の動物モデルは知られていない。ヒトでは糖尿病網膜症での血管新生の進展を促進する因子の一つとして硝子体出血がある。そこで今回我々はラットの毛様体扁平部の血管を傷害することにより、硝子体出血を誘導し、視神経乳頭部から新生血管を発生させることに成功した。硝子体にのびた血管が新生血管であることは、免疫組織学的に増殖細胞核抗原の発現が確認されたことにより明らかであった。電子顕微鏡による観察でも、血管内皮細胞の核分裂像や、細胞が細胞外気質に突起をのばす発芽の像が観察された。(Ophthalmic Resarch 25:157-161,1993) 続きを見る
本文を見る

類似資料: