表皮角化細胞上のheat shock protein発現とT細胞によるその認識

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表皮角化細胞上のheat shock protein発現とT細胞によるその認識

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
古賀 哲也(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
固定薬疹には苔癬型組織反応がみられ、免疫学的にはT細胞あるいはその産生物質であるサイトカインが種々の細胞に作用し、連鎖的に炎症反応を惹起して最終的には表皮細胞を障害することにより本症の皮膚病変を生じる.そのT細胞がどのような抗原を認識しているかについては明らかでないが、二つの可能性が考えられる。なんらかの形で表皮細胞上に発現されている薬物の抗原を認識している可能性、あるいは薬物の影響により表皮細胞上に誘導されたheat shock protein(HSP)の抗原を認識している可能性がある。このような苔癬型組織反応を示した固定薬疹の患者について次のような検討を行った。 1)皮疹を生検し、組織学的に調べたところ、表皮にT細胞の浸潤と基底層の液状変性および核が濃縮し細胞質が好酸性に染まるdyskeratotic cellがみられた。また真皮上層にはT細胞の浸潤がみられた。 2)患者の末梢血単核球を分離し、薬剤の存在下で72時間培養した培養上清にはIFN-gamma活性が認められた。 以上より、この固定薬疹患者においては真皮上層に浸潤しているT細胞が表皮細胞上のなんらかの抗原を認識し、IFN-gammaなどの細胞障害性サイトカインを産生放出し、表皮細胞を攻撃した結果苔癬型組織反応が生じ皮疹が出現したと考えられた。このように発症機序についてはある程度解明できた。現在、このT細胞のtargetの抗原がHSPであるかどうか免疫組織学的手法により観察中である。 続きを見る
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類似資料:

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口腔扁平苔癬における特異的T細胞の解明ならびにその機能的解析 by 石井 友行; 堀之内 康文; HORINOUCHI Yasufumi
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