高血圧および糖尿病が脳血管反応性に及ぼす影響

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高血圧および糖尿病が脳血管反応性に及ぼす影響

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
藤井 健一郎(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
高血圧や糖尿病は脳血管の機能的あるは形態学的変化を促進し、脳卒中を含めた心血管系合併症の頻度を増加させる。特に糖尿病と高血圧の両者が合併すると脳卒中が著増することが知られている。今回高血圧および高血圧と糖尿病の合併が、脳血管反応性に及ぼす影響を検討した。実験には成熟正常血圧正常血糖ラット(Wistar kyotoラット:WKY)、高血圧自然発症ラット(SHR)および実験の2〜4週前にstreptozotocin50mg/kgを腹腔内投与し作製した糖尿病SHR(DMSHR)を使用した。実験は脳底部に頭蓋骨窓を作製、顕微鏡ビデオカメラシステムを用いて、脳底動脈径をin vivoで測定した。血糖はWKY101mgdl(n=3)、SHR110(n=6)に比べDMSHRでは206(n=5)と高値であった。平均血圧はWKY116mmHgに比べ、SHR、DMSHRでそれぞれ192、177と高かった。Serotonin10^<-7>〜10^<-5>Mの骨窓への局所投与に対する脳底動脈の収縮反応は高血圧ラットでやや増強していたが、有意差はなかった。内皮非依存性血管拡張物質sodium nitroprusside10^<-8>〜10^<-6>Mに対する拡張に3群間で差はなかった。一方、内皮依存性血管拡張物質であるasetylcholine10^<-6>,10^<-5>,10^<-4>Mに対する拡張はWKYで29、51、59%であったのに比べ、SHRではそれぞれ7、12、14%と有意に減弱していた。DMSHRでは拡張は3、5、4%とさらに減弱する傾向にあったが、SHRと有意な差はなかった。これらの結果は、高血圧ラットでは内皮依存性血管拡張反応は著明に減弱されることを示している。糖尿病が加わるとさらに障害は増強される傾向にあるが、高血圧による障害が既に高度で、高血圧のみのラットとの差は見いだし得なかった。さらに治療の影響として、alpha遮断性の降圧薬であるcardenalineがasetylcholineに対する脳底動脈の反応性に及ぼす影響を検討したが、急性全身投与では有意な改善はみられなかった。今後はより長期の罹病あるいは治療の影響を検討する必要があると考えられる。 続きを見る
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高血圧・糖尿病とその眼底 by 加藤, 謙; 松井, 瑞夫
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