免疫担当細胞および血管内皮細胞における接着分子発現ならびに可溶性分子産生の機序

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免疫担当細胞および血管内皮細胞における接着分子発現ならびに可溶性分子産生の機序

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
橋本 通(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
ヒト臍帯静脈由来血管内皮細胞、ヒト滑膜細胞について接着分子の発現および可溶性分子の産生を検討した。血管内皮細胞、滑膜細胞表面上のintercellular adhesion molecule-1(ICAM-1)発現ならびに可溶性ICAM-1分子(soluble ICAM-1; sICAM-1)の産生はIL-1beta、TNF-alphaによって増強した。IFN-gamma刺激では、滑膜細胞においてはICAM-1発現とsICAM-l産生が併行、濃度依存症に増加した。IFN-gamma刺激血管内皮細胞においてはICAM-1の表面発現の著明な増加にかかわらず、sICAM-1の産生には有意な影響がなく、明らかな乖離が認められた。血管内皮細胞、滑膜細胞上のICAM-1発現・sICAM-1産生について、IL-4、IL-6は有意な影響を及ぼさなかった。末梢血、関節液由来リンパ球について、慢性関節リウマチ患者と、変形性関節症患者、健常者に関してflowcytometryを施行したが、ICAM-1、LFA-1発現に有意な違いは見られなかった。 ICAM-1をはじめとした接着分子について、免疫担当細胞間、細胞外基質間との相互作用に関連して多くの知見が集積されている。sICAM-1は健常者血清中にも検出され、各種疾患においてその血中濃度が上昇することが知られている。当科においる検討でも、慢性関節リウマチ患者は健常者と比較して血清sICAM-1レベルの有意な上昇が見られた。関節液中sICAM-1濃度も慢性関節リウマチ患者では変形性関節症患者比して有意に増加していたが、前述の血清濃度よりも低レベルと示した。 sICAM-1についてmelanoma cell lineなどでの産生の報告がるが、血管内皮細胞による産生の報告自体、現時点では見あたらない。しかしながら、当科における今回の検討は血清中のsICAM-1の主要な産生源として血管内皮細胞を示唆するものである。さらに、IL-1betaによって刺激した血管内皮細胞培養上清より分離精製したsICAM-1分子は、健常者末梢血由来リンパ球、単球、好中球の血管内皮細胞に対する接着を抑制した。 sICAM-1は、(1)そのsheddingによってICAM-1の表面発現量をregulateし、(2)一種のアンタゴニストとしてICAM-1を介した接着系をregulateする可能性がある。 続きを見る
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