標的遺伝子組換えによる変異マウスの作製とこれを用いたB細胞シグナル伝達の研究

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標的遺伝子組換えによる変異マウスの作製とこれを用いたB細胞シグナル伝達の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
北村 大介(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1993
概要(最新報告):
B細胞レセプター、即ち表面IgMからのシグナルはB細胞の分化、増殖或いはアポトーシスを誘導することが知られている。表面IgMはMB1、B29等の膜蛋白と共に複合体を形成しているが、この複合体には非受容体型チロシンキナーゼであるLyn、Fyn、Blk、Syk等が会合しており、抗IgM抗体刺激によってそのキナーゼ活性が高まる。我々の以前単離した血球系リンパ系細胞に特異的に発現する遺伝子HS1の産物は、Lynと会合しており、表面IgM架橋直後にチロシンリン酸化を受ける。HS1蛋白のB細胞抗原レセプターからシグナル伝達における機能を理解するため、ジーンターゲティング法を用いて、HS1遺伝子変異マウスを作製した。このマウスにおいては、HS1蛋白の発現は欠如しており、B細胞表面IgM架橋により誘導される75kD蛋白のチロシンリン酸化も消失したが、その他の細胞内蛋白のチロシンリン酸化は影響されなかった。リンパ球や血球細胞を種々の抗体で染色し、フローサイトメトリーで解析した結果、それらの分化には明らかな異常は見られなかった。抗IgM抗体投与により表面IgMを架橋すると腹腔内B細胞はアポトーシスによって死に至ることが示されているが、HS1欠損マウスにおいてはそれが起こらなかった。また、交配により雄抗原特異的TCRトランスジーンを導入されたHS1欠損マウスの雄の胸腺では本来起こるべきT細胞陰性選択が不完全であった。以上より、リンパ球抗原受容体からアポトーシスに至る信号伝達、さらにはリンパ球トレランスにHS1が関与することが示唆された。このHS1変異マウスにおけるリンパ球の活性化、増殖或いは免疫応答については、in vivo,in vitroの両面から現在解析を進めている。 続きを見る
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類似資料:

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標的遺伝子組換えの迅速・簡便法の開発 by 續 輝久; TSUZUKI Teruhisa
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